「天神様の日」
 菅原道真公は、生まれた日も、大宰府にお移りになった日も、亡くなった日もすべて25日で、天神様の日として毎月25日には様々な神事が行われます。

 明日25日は今年最初の「初天神」です。
全国に約1万300社ある天神社は、稲荷神社、八幡神社に次いで三番目に多い神社で、東京の亀戸天神や湯島天神では「鷽(うそ)替えの神事」が行われるそうです。(大宰府では7日)

 鷽替えの神事は菅原道真公が無数の蜂に襲われた際、鷽が飛来し危機を救ったという伝承に由来し、現代におきましては前年に買い求めた手彫りの「鷽」に災いを託して、新しい「鷽」と取り換えることで吉運を招くとされています。
また、知らず知らずのうちについてしまった「嘘」を、至誠の神であらせられる天神様の御力で「誠」に替えていただき、正しい幸運を招くという願いも込められています。

 ちなみに明日が左遷の日とされるのも、道真公が1月25日に大宰府に旅立ったことに由来し、この時詠んだ句が有名な「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」です。

 この梅の木は、道真公を慕って一夜にして大宰府に飛んできたという「飛梅伝説」を持つ御神木で、1100余年を経た今でも毎年この時期になると清香の花を咲かせます。