「鱈(タラ)」
 「魚」に「雪」と書いて「鱈」(タラ)。
字の如く、雪の降る季節に産卵期を迎え、味が良くなります。すり身の原料にするスケソウダラなどもありますが、単に「タラ」と言う場合は「マダラ」(真鱈)を指すことが多いようです。

 タラは食欲が旺盛で、貝や小魚、イカなどを手当たり次第に食べます。
実際に食べ過ぎが原因で胃潰瘍(かいよう)にかかる魚もいるといいます。
この大食いの性質から「鱈腹(たらふく)」という当て字が生まれたそうです。(^.^)

 身は脂が少なく柔らかな白身で、たらちりなど鍋物にして食べるのが一般的です。
世界でもタラはポピュラーな魚で、揚げたタラにフライドポテトを添えた英国の「フィッシュ&チップス」は有名です。

 ちなみに、「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、”かまぼこやちくわ”など加工品の原料になることが多いです。
また、身よりも雌(メス)の卵巣を塩蔵した「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」の方が馴染み深いですね。