「寒鰤(ブリ)」
「魚」に「師」と書いて「鰤」(ブリ)。
師走によく食べるところから「鰤」になったという説もあるようですが、この時期は特にと呼ばれ、富山県氷見のブリが有名ですが、今シーズンは記録的な豊漁のようです。
25日現在で累計11万4270本の水揚げとなっており、統計開始以来、累計で10万本を突破したのは初めてだそうです。(これまでの最高は2003年シーズンの6万7268本。)

 日本では昔、武士や学者などは成人して元服(げんぷく)すると、幼名とは違った名を名乗りましたが、魚も成長すると風味が変わるので、呼び名が変わる魚があります。
これが『出世魚』で、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この出世魚を贈呈することがあります。

 その代表が「ブリ」で、地域によって呼び名が変わります。
 
        15cm    40cm    60cm   100cm

 関東では、 ワカシ  →  イナダ  →  ワラサ  →  ブリ

 関西では、 ツバス  →  ハマチ  →  メジロ  →  ブリ

 ブリのあらを大根の旨みに添わせてふーふー吹きながら食べるブリ大根、薄切りにして湯にくぐらせて程よく脂が落ち旨みが凝縮したしゃぶしゃぶ、ブリの照り焼きにかまの塩焼き、刺し身にしても引き締まった脂とその絶妙な舌触りはマグロとは別物の美味しさ。
煮て良し、焼いて良し、刺身で良しと、惚れがいのある魚です。