「小寒」
 季節の巡りは早いものです。今日は二十四節気の「小寒」。
本格的な冬の季節で、その暦どおりの寒さとなっています。

 年末年始は日本海側を中心にした大雪の被害が報じられていましたが、今日明日も降雪の予報となっているところもあり、この寒さは当分続きそうです。

 ちなみに、小寒はいわゆる「寒の入り」で、今日から大寒(1月20日)を挟み、節分(2月3日)までの約1か月間は「寒(かん)、寒中(かんちゅう)」と呼ばれ、1年で最も寒い時期にあたります。
「寒中見舞い」を出すのもこの時期です。

 昔から芸事や武道などでは、一年で最も寒いこの時期にあえて「寒稽古」を行います。
寒中水泳などもテレビで放映されますが、本来の意味は我慢比べや余興などではありません。

 身を切るような凍てつく寒さの中に身を置き修練することで、自らの弱さに打ち勝ち(克己)、自らの前途を開くことを一つの眼目にしていると聞きます。

 「冬なくば、春なきに」と申しますが、厳しい環境の中で専心努力できる人には次への飛躍が待っています。