「松の内
 今日7日までを「松の内」と言いますね。
松の内とは松飾りのある期間のことで、玄関などに飾られた松を目印に降りてこられた年神様がおられる期間という意味があります。

 元々の松の内は15日の小正月まででしたが、正月飾りは7日までという習慣が生まれたのは江戸の頃です。現在は、6日や7日に正月飾りを片付けるところもあれば、11日の「鏡開き」や「田打ち正月」の他、15日の「左義長(どんど焼き)」に合わせて仕舞うところも多く、地域や神社によって様々なようです

 ところで、今度の月曜日は「成人の日」の祝日です。
バブル崩壊のスタート、三菱地所による米ロックフェラービルの買収、大阪の花博、イラク軍のクウート進行、東西ドイツの統一などがあった1990年生まれの子が二十歳になるのですが、今さらながら時の流れの速さを痛感させられます。

 なお、総務省の集計によると、今年の新成人(1990年生まれ)は124万人(男性63万人、女性61万人)で、4年連続で過去最少を更新しています。
統計を取り始めて過去最多だった1970年(246万人)のほぼ半分の水準で、総人口に占める割合は0.97%と、今回初めて1%を割り込んでいます。

 実際の成人式は、学齢方式によることが一般的です。つまり、今年の成人式は1990年(平成元年)4月2日から1991年(平成2年)4月1日までに生まれた同学年の男女が対象となるそうです。

 ちなみに「成人」とは、徳も学も備わった、心身ともに一人前の大人のことを言い、昔の中国では男性は二十歳で元服したことから、二十歳のことを「弱冠(弱にして冠す)」と呼びます。
また、18歳で選挙権が付与される欧米では、大学生ともなれば学費は自己負担で親からの自立あるいは別居が普通だそうです。