「真珠(pearl)」
6月の誕生石と言えば真珠。その清楚な美しさから「宝石の女王」と呼ばれ、「月のしずく」あるいは「人魚の涙」というロマンチックな呼び名もあります。

 真珠の母貝となる貝には白蝶貝や黒蝶貝などですが、あこや貝で作られたものが一般的だそうです。
日本では早くから養殖技術が確立したこともあり、世界で取引されているあこや真珠のほとんどが日本産です。
それ故、真珠の重さの単位については日本で使われていた「匁(もんめ)」(約3.75g)が世界的に通用してます。(英語表記は「momme」で、「モミ」と発音)
 
 貝に真珠を作らせるためには貝の中に核と呼ばれるものを挿入するのですが、貝は自分の体内に入った異物の痛みを和らげるために、それを包む成分を出すうちにそれが膜となって真珠が出来上がるのだそうです。

 困難に向かい努力するうちに宝石の輝きが生まれるとは何も真珠の話ばかりではありません。「ありがとう」という字は「有難う」と書きます。
困難があり、それを乗り越えることによって力がつく、磨きがかかる、だから有り難いのだという人もいます。

 たくましさや知恵、宝石のような輝き、そして大きな成果はそういった努力の副産物といえるのではないでしょうか。