2007年11月の記事


挙措失当
 友達に忘年会をする約束で12月の予定がわかったら伝えると言っておいて、半月ぐらい連絡するのを忘れてました。
 今夜、この日でいいかと連絡のメール貰って、やっと自分から連絡してないのに気付きましたよ。
 実はまだ12月の見通しがさっぱり立ってないのだけど、申し訳なくてその日で大丈夫と返事してしまいました。

 返事をして、暫くしたら、友達とは違うメールアドレスから、忘年会の予定と同じ日を指定して、もしMassimoとあなたがその日空いてるなら以前一緒に行ったイタリア料理の店「エジリオ・サーラ」に行こう、とお誘いの英文メールが着ました。
 行けるんなら予約入れといてくれるんだそうですよ。
 わぁ、親切だなぁ…。
 でも、マッシモって、どのマッシモ?
 そもそも何で英文のメール?
 しかもその店は東京の店だよね?

 送信者のお名前が一般的日本人女性の名前で、知り合い数人と同じ名前なので一瞬知り合いかの誰かと思ってしまいました。
 ちょうどついさっきメールでその日は空けられると友達に伝えたばかりだし。
 けれど、全く知らない人からのメールみたいです。

 もしかすると海外に居る知り合いがメールくれたのかと思ったけど…多分、違います。
 その店にその名前の女性と行ったことないし、そもそも僕の知り合いにもMassimoは居るけど彼は今日本に居ないし。

 間違いメールなのか、新手のスパムメールなのか、判断がつかなくて返信出来ずに困っています。
 僕のメールアドレスはイタリア人女性によくある名前なので、間違えて送られたのかも知れないし、そうではないかも知れない。

 う~ん。
 また同じ人からメール貰えたらはっきりするんだけど。
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備忘録
 以下、書いた方が良さそうなのを挙げて、例をhttp://clover.45.kg/eclat/でUPしたら消していきます。
 全部作成出来たら作成したものを紹介しときます。

・<center>は△
・CSSで飾り付けたかなり部分的な使用例(黒板とか)
・「友達リスト」と「リンク」集に画像貼りたい(留守電より)

[掲載完了]
・XHTML入力フォーム壊しても、ID削除せず、直す方法
http://clover.45.kg/eclat/solution.html#editor

・日記に画像を載せる方法
http://clover.45.kg/eclat/alteration.html#diary
例:
http://www.eclat.cc/home/kakei/diary/2007/11/1195744888.html

・メンバーのサイトへのリンクを列挙した頁(誰かの要望より)
 何と無くいやだったので、近日誕生日のメンバーのサイトへのリンクを表示する頁作りました。
http://clover.45.kg/eclat/birthday.html

・「掲示板」の「新規投稿」より上に画像表示
http://clover.45.kg/eclat/alteration.html#write

・「足跡」の総アクセス数の直下に画像表示
http://clover.45.kg/eclat/alteration.html#counter


[個人的には優先度急速上昇]
・CSSのテストはローカルでやった方が良いです。
・反映早いし、サーバに負担掛ける回数減るし、恥かく数減るし、失敗しても取り返しつくし。
・CSSを更新してもブラウザのキャッシュが見えていると見た目が変わらないけれどブラウザでページを再読み込みして更新すれば変更は反映されてます。
・ただ、そうするとサーバの転送量が増えるのでテストするならローカルが望ましい。

・eclat cyber cityはXHTMLですよー
・HTMLじゃないですよー
・HTMLなのはフレームのトップだけですよー


[うっかりしてる人へ]
・外部呼出しを禁止しているサーバ(楽天、ジオシティーズなど)から画像引っ張るのは、積み重ねればいつかeclatの迷惑になるのでほんと止めて下され
・写真のなら、フォト蔵など外部サーバからの呼出しを許可しているサービスがいくらでもありますがな
・自分が撮った写真を引っ張ってきたいなら、Flickrもありますがな


[懸念と杞憂]
・eclatでは一人にIDは一つが原則だと思われるので、別IDを取ったユーザーが問い合わせた場合の処置はどうなるのか…
・あんまり見当違いの質問をユーザーが寄せ続けて、コミュニティの運営資金を出してた(現在形?過去形?)eclatや運営のMJ12さんが投げちゃったらどうしよう
・そもそもこのコミュニティ、広告も何も無いしどこかからも利益は出ないから、是以上の要望をユーザーが出してていいのかな


[eclat cyber cityのメンバー数]
・退会済みのIDも含めて、手動で数えていたメンバー数が600超えました(2008年1月現在)
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うむ
 胃が痛くなるメールをいただきました。
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街談巷説
 ネタなのかなぁ。つっこんでいいのかなぁ。と、最近思っていた事。

 eclat cyber cityの開発を行った合資会社マジェスティックトゥエルブは、伊勢明氏を代表とするシステム開発などを請け負う会社です。所在地は大阪市です。
 最近だとKBS京都のWEBサイトのリニューアルに携わっています。
 XHTML+CSSのコーディングやmovable typeのカスタマイズに強いところだと噂に聞いています。

 ただ会社の名前が米国政府の秘密委員会の名称と同じであるというだけで、UFO研究家の某有名TVプロデューサーとは関係ないと思うのですけど…。
 最近自信がなくなってきました。
 どなたか確かな情報をお持ちでしたらご教授下さい。気になります。
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採菓汲水
 知人からちょいと困った頼まれごとをされ、断るためにどう説明したら良いものかと戸惑ってしまいました。
 具体的にいうのも何だか厭な感じなので、自分がバイトで扱っている商品を菓子に譬えて話します。あんまり具体的に書くと後で自分で読み返した時に胃が痛くなりそうだから。

 自分がやっているのは果物を菓子に加工して細々と売っている小さい小さい一人しか従業員のいない菓子屋なのです。
 自分のしていることはパティシエだとかいう片仮名の名前で呼ばれることもありますが、基本的には自分を職人だとは思っていません。
 本業の合間に菓子作りをさせていただいているだけです。
 好きでやっている菓子製作なので特定の果物を使った菓子しか作っておりませんし、決まった標準的な菓子しか作りませんが、需要が生じるおかげで幾許かのお代を戴いて作らせてもらってます。

 ところで、困っていたことなんですが、知人は無料で菓子を作ってくれと言うのです。
 知人は友人から無料で菓子を作ってもらったと聞いて来たようなのです。
 でも、友人の時の場合は、友人が収穫した果物を菓子に使って良いと提供してもらった御礼に、菓子を作ったのです。

 菓子作りは自分の本業ではありません。
 現在一日の時間の大半を本業に取られています。
 本業以外の残りの時間でお客さんから頼まれたお菓子を作って納品しています。一日の時間は限られていますので、依頼は僕が余裕を持ってこなせる数に抑えて引き受けてます。
 そんな現状で、いくら菓子作りが好きだとはいえ、お客さんの依頼をほっぽっといて他の菓子を無償で作る余裕はありません。
 今後、時間や材料費の余裕が生まれれば出来るかも知れませんが現状では無理です。

 と、伝えたのだけど、どうも知人にはこちらの言いたい事が伝わっていなくて話が拗れてしまいました。
 知人の依頼を断っているうちに、知人が加勢を頼んだ知人の親族までやり取りに参加してきてしまいました。

 一番分かってもらいたいのは、無償では作れないって事じゃないんだけどなぁ。
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黄纐纈秋
  黄纐纈林寒有葉 碧瑠璃水浄無風 白

 上記は、平安時代中期の家人 藤原公任撰の詩歌集『和漢朗詠集』巻上 秋 紅葉の最初に載せてある白居易の漢詩です。
 これは中唐の詩人 白居易の『白氏文集』巻五十四「泛太湖書事寄微之」から適句したものです。
 白詩の原文は次のようになります。

  煙渚雲帆處處通 飄然舟似入虚空
  玉盃淺酌巡初匝 金管徐吹曲未終
  黄夾纈林寒有葉 碧琉璃水淨無風
  避旗飛鷺翩翻白 驚鼓跳魚撥剌紅
  澗雪壓多松偃蹇 巖泉滴久石玲瓏
  書爲故事留湖上 吟作新詩寄浙東
  軍府威容從道盛 江山氣色定知同
  報君一事君應羨 五宿澄波皓月中

 比べると、『和漢朗詠集』では「纐纈」となっている部分が、『白氏文集』では「夾纈」となっています。
 詩を適句する上で字を変えたということは、その字または語句が同じものであると考えられていた可能性があります。
 あれ?でも、「夾纈」と「纐纈」って違うものでは?以前TVで染物の歴史視た時にそんなこと言ってましたよ?

 まぁ、上記の事はどうでもいいんだけど。
 今の京都の紅葉は黄纐纈というよりは黄夾纈みたいで、色の染まり方にむらがあるところが実に美しいですよ。

追記(2008年3月20日):
 このネタを学校に出すレポートに其の侭貼り付けて使うのは止めてくだされ。
 このネタは加筆して雑誌掲載済です。
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飲河之願
 gaiaxがとうとう12月14日に閉鎖するんですねぇ。

 かつての旧GaiaXから新gaiax移行の際には移行用のツールの公開が当初発表された予定日より遅れに遅れてましたが、今回は11月14日には日記および雑記帳のダウンロード機能を公開して下さっていたみたいです。
 日記のログはMovableType形式でダウンロード出来ますので、対応しているブログへの移行がしやすいと思います。
 
 ちょうどいい機会ですので、旧GaiaXの時に書いていた日記のログをダウンロードさせていただきました。
 三年前の旧GaiaXの移行騒ぎの際に新gaiaxへ移していたものです。
 新gaiaxはInternetExplorer以外で日記の更新がし難かったので、ログの移行後全く利用しませんでした。

 旧GaiaX系の移転を受け入れていたeclat cyber cityが、MovableType形式のログ移行を受け付けてくれれば、新gaiaxの閉鎖によって困ってる人のeclat cyber cityへの移行が簡易になるのだけど。
 MovableType形式も受け付けてくれるようにならないかな。
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妄想垂流
 eclat cyber cityのGaiaX移行後の新システムの良いところ、特に「日記 / コラム」の新着日記のシステムの長所は、「この記事を新着日記に公開する」という選択肢を与える事によって、新着日記を通じてCommunityに積極的に参加したい人とそうではない人の双方が日記更新しやすいようにしたところにあると思います。
 eclat cyber cityに登録はしたけれど、友達以外には見られなくない人にとっては、新着日記に公開せずに更新出来て気が楽です。
 逆に交友を深めたい人にとっては、公開されている日記を訪問することが出来るので「新着日記」は便利です。
 eclat cyber cityの良いところの一つは、GaiaXではなかった選択肢が与えられているところです。

 けれど、現在200人近く居るeclat cyber cityユーザ(分かる範囲だけ)のうち、何人かは意見が合わない人が居るかも知れません。
 ユーザによっては、新着日記で名前や日記の内容を見たくないと思う別ユーザが存在するかも知れません。
 そういう見たくないと思うユーザの存在を知ると、もし新着日記の各記事が各ユーザのIDをクラス名にして指定してあればユーザースタイルシートで解決出来るのに、と思います。

 ユーザースタイルシートについては「IT用語辞典(http://e-words.jp/w/E383A6E383BCE382B6E382B9E382BFE382A4E383ABE382B7E383BCE38388.html)」に大まかに説明してあります。
 設定方法などのもう少し詳しい説明は「ユーザースタイルシートのススメ(http://members.jcom.home.ne.jp/jintrick/Personal/usrstyle.html)」が分かりやすいです。

 今現在の新着日記の各記事のソースは次のようになっています。

<div class="entry">
<div class="entry_date">日付</div>
<div class="entry_title"><a href="日記記事個別URL" target="_blank">日記記事タイトル</a></div>
<div class="entry_info">Category : <a href="/cgi-bin/diary.cgi?oid=teruka3;c=1">日記</a></div>
<div class="entry_body">日記記事本文<br />...[<a href="日記記事個別URL" target="_blank">続きを読む</a>]</div>
<div class="entry_cite">
<div class="import">entry from</div>
<div class="import_title">日記名 : <a href="日記URL" target="_blank">日記タイトル</a></div>
<div class="import_cite">サイト名 : <a href="日記を書いてるサイトのURL" target="_blank">日記を書いてるサイトの名前</a></div>
</div>
</div>

 上記のソースの
 <div class="entry">
 のclass属性の指定を
 <div class="entry ユーザのID">
 とでもすれば、ユーザスタイルシートに
 #main .ユーザのID { display: none;}
 と付け足して、見たくない人は対象ユーザのIDを指定して見えないように出来るのになぁ。

 ユーザIDの指定をclass属性でするのは、同じユーザの日記が新着日記の一ページに複数回表示される可能性があるから。
 今あるclass属性にユーザのIDを併記する形でも「<div class="ユーザID entry">」としてもらいたくないのは、CSS1では、同じウェイトを持つclassは後で定義された方が優先されるのでIE 5.x等の古めのブラウザだとCSSの指定がうまくいかなくなるから。
 とはいえ、IE 5.2.3 for Mac(OS X用)とIE 5.1.7 for Mac(OS 8.1~9.x用)を最後にMac版のIE 5.xは配布されておらず、更に配布ももう打ち切られています。
 Windows利用者の大半はIE6.0以降を利用しているみたいだし、eclat cyber cityはXHTMLとCSS2を使用しているっぽいから、IE 5.xからだと意味がないことさえ考えなければ
 <div class="ユーザID entry">
 でいいかも。

 ただ、僕は特に見たく無い人は居ないのだけど。
 自分と意見の違う人も少し不快になる見解を述べる人も、全て興味深いです。誰かの意見を読んで不快になる場合は、どうして不快に感じたのか考察したくなるから。
 同じCommunityに属するある人の日記を見るだけで嫌になるという人が、少なからず居るならば。
 ユーザースタイルシートで見えないように出来たら、見たくない人の憂鬱が解決出来るのに。

 まぁ、要するに僕の日記を新着日記で見たく無い人が見なくて済む方法があればいいなぁってだけなんですが。
 見たく無い人がいらしたら、ほんとすみません。
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打鍵速度
ss

 10-fast-fingers.comのsppedtestというコンテンツが人気らしいのでやってみました。
 60秒以内に英単語をどれだけ打てるか挑戦し、タイピングの早さと正確さを競うものみたいです。
 URLは http://speedtest.10-fast-fingers.com/ です。

 以下、自分でやってみた結果。


You reached 156 points, so you achieved position 67989 on the ranking list
You type 242 characters per minute
You have 41 correct words and you have 1 wrong words

 これがいい方なのか悪い方なのかがいまいち分からないです。
 キーを打っていて自分の打つ遅さに苛々しました。確実に十代の頃より打つの遅くなってるんだろうなぁ。
 未だにタッチタイピングを習得せずに、ちらちら手元を見ながら打ってます。
 これを機会にそろそろ習得してみようか。いや、今のままでも遅いという点以外に問題は無いから習得するの面倒かも。
 う~ん。

 「いい加減手元見るの止めなきゃとは分かってるんだけど。」
 そう言いつつもう十年経ってるなぁ。

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無用長物
 先日、携帯電話のGPS機能やテレビ電話機能を駆使して、よく知らない繁華街で待ち合わせようと試みました。
 結果は大失敗。

 待ち合わせた両人とも、その場所はよく知らなくて。
 テレビ電話で周囲の風景を見せ合うも、夜だから暗くて不明瞭。
 GPS機能を用いてメールで互いの地図を送りあうも、擦れ違い。

 携帯電話キャリアのCMだとGPS機能を使って待ち合わせとかしてたんだけど。
 そうはうまくいきません。
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不憂不懼
 『論語』「顔淵第十二」に
”司馬牛問曰、
 君子子曰、君子不憂不懼。
 曰、不憂不懼、斯謂之君子矣。
 子曰、内省不疾、夫何憂、何懼。”
という箇所が有ります。

 書き下して読むと次のようになります。
”司馬牛問ひて曰く。
 子曰く、「君子は憂へず懼れず」と。
 曰く、「憂へず懼れず、斯に之を君子と謂ふか」と。
 子曰く、「内に省みて疚しからずんば、夫れ何をか憂 へ何をか懼れん」と。”

 要するに、君子というものは疾しいところがないので、憂えたり、懼れたりしないものなのだそうですよ。
 それならば、僕は君子とは程遠いところに位置しているに違い有りません。

 子どもを授かった女性に接する度に、そしてその女性が我が子を愛する姿勢を見せる度に、自分がいつかそのように自分の子どもを愛する事が出来るのか考えると胸がどきどきします。
 どきどきと胸騒ぎがするのは、いい意味で無く、悪い意味で。

 自分では子どもを嫌いでは無いつもりでいます。自分は赤ん坊を嫌いでは無いと自分では思っています。
 親戚の子どもも、バイトで接してきた小中学生も、皆を僕は決して嫌いでは無く好いていたのですが、果たして僕は自分の子どもを好きになれるでしょうか。

 育児放棄をした女性の手記を二三個入手して読んだ上で掴んだ傾向と似通った内容の、WEB上の子育てBlogに出くわす度に、嫌な意味でどきどきします。
 無事に彼女等が放棄したくなる欲求から逃れて子育てを継続出来ているか、母と子だけの閉じた関係に陥らない様に周囲と接触しているかどうか、確信を得るまでどきどきして通い続けてしまいます。

 あんまり書きたく無い話題だから是以上書かないけれど。
 自分と似た文体の人の育児に関する日記記事を今日見付けてしまいました。
 怖くて仕方が無い。
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一擲千金
 フランスのボジョレー地区のワインを今年も買いました。
 解禁日前後の方が普段買うより少しだけ安いので毎年解禁日に合わせて予約して買ってます。
 バレンタインの時期になると店頭に生チョコが並んで手軽に買えるのと似てるのかも。
 商いが絡んだイベントに乗っかって今年も買い込みました。
 毎年カラフルで斬新なデザインのラベルが貼られるので有名な新作ワインは避けて、甘くて薄いと分かってるワインを今年も買いました。いくらワインとして美味しいワインだろうが、自分が飲みたいワインとは違う場合もあります。

 まぁ、そんなことはどうでもいいのだけど。
 今日、京都国立博物館にて特別展覧会「狩野永徳」を観て来ました。
 伝狩野永徳筆の作品はいくらかあるものの、確実に狩野永徳の作であると断定されている作品は非常に少ない筈なのに、展示の数は充実していました。
 有名な金碧障壁画以外にも墨画の作品が多数展示されていて、金箔ばりばりのメタリックな大和絵を好まない方にも見所のある展示となっております。
 金箔が好きだけどダイナミックな画が好みではない方には、去年発見されたばかりの「洛中洛外図屏風」がおすすめです。金箔の雲の合間から京の人々や建物が細かく描写されていてどれだけ見ても飽きません。
 勿論ダイナミックな画を好む方にぴったりな躍動感溢れる「唐獅子図屏風」や「檜図屏風」も展示されてます。

 特別展を観る為に70分待たなくちゃならなかったけど、充実した展示に満足しました。
 ミュージアムショップで小さく印刷された屏風画を買い込んでしまいました。母に贈るつもりで買ったけど自分でも欲しくなったので、展示が終わる次の日曜までにまた買いに行くかも知れません。
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綸言如汗
 何だかもやもやしたので書き留めます。

 僕が小学生の頃だったと思います。こんな小説を読みました。

 ある女が、昔付き合った男が結婚して子供が出来た事を偶然知り、妊娠中のその男の妻に嫉妬し、男と妻に関するあらゆる情報を集め、女は昔の男の妻を腹の中の子供ごと刺し殺し警察に捕まったという話でした。
 小説の中で、女は男に嫉妬したのではなく、妊娠出来ない身体である自分の事を知っている男の妻が子供を授かったという事に嫉妬して行動を起こしたのです。
 女に大きな怒りを齎したのは、妻が妊娠した事を喜んだ男からの手紙でした。女は子供が出来ない自分の状況を悲観していたかも知れませんが、その子供の誕生を待ち望む男の喜びが綴られた手紙を読んでしまった事が、女が理不尽な仕打ちを妻に向ける原因になったように、小説からは読み取れました。
 小説のタイトルは忘れてしまいましたが、筋だけは覚えています。小学生だった読書当時、偶々読んだ探偵小説の犯人の動機と手紙の内容の女の妄執と男の歓喜の温度差が記憶に残っています。

 最近、胸がもやもやする経緯をどこぞのブログで見掛けました。
 妻が妊娠した喜びを書き綴った男性と、その喜びを読んで憤怒する女性。
 小説とは異なり、現実では男性と女性はなんら関係の無い第三者でした。

 何だろう。
 僕が読んだのは小説でした。そして、これは現実です。
 確かあの小説では女にも男にも関係の無い第三者の立場に立つ登場人物がこんな風なことを女に言うのです。
 「どうして貴方がそう嫉妬するのか分からない。貴方は五体満足の幸せな女性だ。彼女は子供を授かった幸せな女性だ。どちらもそれぞれ別の人生があり、別の生活を培っている。なのにどうして貴方は彼女だけが幸せだと思い込んで嫉妬するのだろう。」
 女性たちの立場は同じじゃありません。
 これは僕の考えだけど、妊娠した女性や出産した女性は妊娠・出産をしていない女性と同じ立場には居りません。
 そう思うのは僕が妊娠したことも出産したこともなく、妊娠した女性を自分より尊い存在として崇めているからです。

 同じ次元に相手が居ると思うからより多くを持つ者に嫉妬するのだとすれば。
 如何して相手が自分と同じ位置に居ると思えるのでしょう。
 如何して相手を嫉妬することが出来るのでしょう。
 もうとっくに相手は違う次元に立っていて、己と比ぶべくもないというのに。

 「子供が出来たのか。わぁ。いいなぁ。」と、知り合いに伴侶の(または本人の)妊娠を告げられる度に僕は思います。
 しかし、全く違う次元に居る存在と、自分を比べる必要がどこにあるのでしょう。
 僕はただ「おめでとう」と言うだけ。

 ところで、当該の子供が出来た喜びを書き綴った記事のあったブログは既に閉鎖しています。
 テクストの意味が作者の手を離れて読者の側にある例として、その男性のブログと読み手の女性のブログの関係を見ると非常に興味深いです。
 読者は記事から作者の想定した意味を取り出すとは考えておらず、記事の意味は読む側がテクストによって誘発された経験でしかありません。
 その解釈は再読し整理して論理性を与えられたものではなく、読者が自分の反応を取捨選択して敷衍した結果齎されています。
 だからこそ、読者のその解釈は一定にならず変化し、テクストの価値を左右する存在になり得ず、読者が己の解釈を作者の側になって伝えようとしても解釈の解釈を疑問視する読者が発生するのです。
 これはまるで批評理論の授業で習った読書反応論のブログ版じゃないですか。面白い。
 自分の反応も含めて、テクストの解釈の多様性と意識されず読者全てに制約が働いている点が興味深い。
 そして、最も興味深い点は、作者が読者を置き去りにしてテクストを消し去り、読者が介在出来ないようにしたことです。
 読者の反応を踏まえた上で、作者が読者を間に挟んでテクストに接しているかのように思えていたのに。

 僕がもやもやしているのは書き手または読み手のどちらか一方ではなく両方の行動に対してです。
 作者に読者を選ぶ権利があるか、読ませない権利があるか、ということを挙げて、批評理論の観点から誰かと議論すれば僕のもやもやはすっきりするのかも知れません。
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熱願冷諦
 去る者は追わず、なんて事が自然に出来てりゃ困らないのに。
 
 彼此五年越しで諦めようとしている事が有ります。
 他人の目で見ればきっと莫迦らしいような事なんだけど、是を諦めない事にはどうにも前に進めない。(と、僕は思い込んでいます。)
 
 入手を諦め、接触を諦め、考える事を諦め、一つ一つ諦めて行けば諦めの悪い僕でも何とか諦められるのではないかと考えているのだけど。
 叶わぬ事だと判ったのに、未だに諦め切れない自分にほとほと嫌気がさしてます。
 
 そろそろ何とか諦めないと。そうは思っても実行出来ないのならば他の手を考えますか。
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