2014年09月の記事


禍は口から
 最近「それは無理じゃないでしょうか」という言葉を口に出さないようにしてます。
 高齢の方に「わたしの頭の良さならすぐ使いこなせると思うの」とスマートフォンの買い方や使い方の教授を頼まれたりなんかすると、毎回つい反射で言ってしまいそうになります。勿論、一度も言っていません。
 どうしてか所持しているガラパゴスな携帯の操作も覚束ぬ方ほど「わたしなら使いこなせる」と自信満々なのです。

 先ずは相手を否定せずに、家電量販店へ付き添って実物を手に取って触ってもらうようにしています。
 スマホを購入したら、その人がスマホを使いたいという用途に適したアプリを紹介して、アプリの使い方を説明して、わからないところがある度に説明して、とやってます。そのうちに五割以上の方は使いこなしていくのです。
 ですから、よっぽど「無理じゃないかな」と思う人の場合も、その人の要望を否定しないように気を付けています。

 ところで、うちの母も最近「新しいタブレットかスマホを買おうと思うの」と言っておりまして。母も「今から使えばわたしは使いこなせる」と自信満々です。
 その母に「わからないところが出てきたら教えて」と頼まれました。
 過去に頼まれてWordやExcelの使い方を説明した際の母の態度や、未だに使いこなせているとは言い難い母のガラケー使用状況を思うと、つい頭ごなしに「それは無理」と言いそうになります。
 でも、やってみたら案外できるかもしれないのですから。

 言わぬは言うにまさる、ですよね。
コメント (0)