2013年05月の記事


確認方法
 Yahoo! JAPANのID流出の可能性のニュースが出てから何人かに問われたので自分のIDが該当するか調べるやりかたを説明してましたが、ここにも書いておきます。喧嘩腰で質問してくる相手に穏やかな声で回答する時間はもう終わりました。
 ニュースについてはYahoo! JAPANに不正アクセス、最大2200万件のIDが流出の可能性 -INTERNET Watchをお読みください。

 自分の利用しているYahoo! JAPAN IDが今回流出の可能性があると報道されているIDに含まれているか調べる方法はYahoo! JAPANから既に提供されています。
 確認するにはもっと安全ガイド - Yahoo! JAPAN IDガイドにアクセスして。
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 ページ真ん中上の方の「当社サーバへの不正なアクセスについての状況確認はこちら」の「こちら」のリンク先へ行き、ご自分のYahoo! JAPAN IDとパスワードを入力してください。IDが不正アクセスの対象でなければ「対象ではありません」と表示されてます。
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 今回流出の可能性があるのはIDだけだとされているのでもし対象であってもパスワードまで流出したとは限りませんが、もしも対象になっていて不安でしたらパスワードの変更をおすすめします。
 パスワードを変更しても不安な場合は、「ログインアラート」でログインの度にお知らせが来るようにして不正なログインがあってもすぐわかるようにしたり、「ログインシール」でフィッシング対策をしたり、「シークレットID」を利用してログイン専用のIDを用いることでセキュリティを高める心掛けをしたらよいのではないでしょうか。

追記(2013.5.23):
 新たにパスワードを暗号化したデータの流出も報道されてます。心配な場合は、パスワードの変更をおすすめします。
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因童年友
 ここ何年か映画や劇に誘われても断っていた理由を、正直に書こうかと思います。

 子どもの頃よく遊んでいた集団の中に、あるガキ大将が居ました。
 ガキ大将はその当時ドラえもんに出てくるジャイアンのような言動の人物だったので、仮に剛田君と呼ぶことにします。

 剛田君はジャイアンのような大柄でも険しい顔立ちでもなく、女の子のような華奢な体つきで、そこらの女の子よりも綺麗な顔立ちの子でした。剛田君本人も、自分の顔立ちが周囲の女の子よりも整ってることは知っていて、綺麗な天使の絵の話をしていた時に「お前より俺の方が天使みたいで綺麗だ」と主張されたことを覚えています。彼は綺麗な見た目の彼のお母さんのことが大好きで、そのお母さんと顔立ちが似ていることを自慢してました。
 何分幼い頃なので自分も変に素直でしたし、その頃の剛田君は肌も抜けるように白く顔立ちも整っていて美しかったので、「俺のほうが綺麗だよな?」と何かと比べて問われても素直に肯定の返事をしてました。

 思い返せば、剛田君は常に自分が優位に立っていないと気が済まない子でした。遊びでも工作でも何かがうまく成功したら「俺のおかげだよな?」と確認してくるのが剛田君でした。剛田君は、ジャイアンみたいに剛田君の子分の持ってる玩具や漫画やおやつはすべて剛田君のもの、と暴力的に主張していました。誰かのお宅へお邪魔して、そこのお子さんがおやつを食べていたら剛田君がかっさらって食べるのはよくあることでしたし、食べるものが目につくところになくても冷蔵庫や戸棚を開けて勝手に食べていってしまうこともよくありました。

 遺憾ながら、我が家もよく剛田君におやつのみならず翌日の朝食用のパンや贈答用の焼き菓子を食い尽くされてました。
 勝手に食べられては我が家の食事の計画が狂うからと、毎回うちの母が剛田君に「よその家のものを勝手に食べちゃ駄目よ」と言い聞かせてましたが、彼には通じてませんでした。彼は大人が自分にお説教を始めると、瞳を潤ませて本当に申し訳なさそうな顔をして「ごめんなさい。僕そんなつもりじゃなかったの。一緒に食べようって誘われて断れなかったの」と反省してるフリで責任をよそに押し付けるのが常でした。整った顔立ちの子が泣きそうになりながら言う謝罪を聞くと、大人はだいたい剛田君を許してしまってました。
 剛田君はいたずらで子分の玩具を壊した時も、子分に怪我を負わせた時も、子どもだけでは行っていけないと言われた場所に子分を引き連れて行ったことがばれた時も、剛田君に説教した大人の家に石を投げた時も、「そんなつもりはなかった。誘われてやってしまった。もうしない」と涙目で大人の説教を躱そうとし、何度かは成功してました。とはいえ、剛田君は何度も何度も繰り返すので、5回目くらいで大人たちは彼の謝罪を真に受けずに対策をするようになっていきました。自分の母の場合は、剛田君が頻繁に来るようになってから2年目のある日から剛田君が訪ねてきても基本的には我が家に入れないようになりました。基本的には、というのはそれからも剛田君が言葉巧みに母を言い包めて家に上がる機会があったからです。
 我が家だけでなく、他の家でも、剛田君は喜怒哀楽でころころ表情や声色を変えて大人を言い包めていたのをよく覚えています。当時の自分は剛田君のその言動に感心してました。

 こうやって剛田君のことを書き出してみると一方的に子分扱いされてた気もしてきましたが、僕にとって剛田君はジャイアンのように高圧的な面と面倒見のよい面を持ち合わせた幼馴染でした。
 ジャイアンに良くも悪くも似ていた剛田君の言動は彼が思春期に入ったころから鳴りを潜め、ガキ大将とその子分のような付き合いもなくなりました。
 剛田君と中学高校は離れていたので接触はありませんでしたが、たまに見掛ける剛田君はその美貌が成長するにつれて減じてゆき、筋肉がついたせいか顔の筋が目立つようになって、前よりは親しみやすい顔つきになっていってました。

 成長した剛田君は今では俳優として身を立てて、映画やドラマにも多数出演しています。
 ここ何年か僕が見るのを避けている映画やドラマはどれも剛田君が出演している作品です。同じ土地で育ったものの一人として彼の成功を応援していますが、彼が俳優としてのキャラを作ってなくて見覚えのある彼そのままのキャラクターで演技に挑んでいるのが直視できないのです。剛田君のどの役の演技も、幼い頃大人たちや子分たちに接していた時の剛田君の表情や仕草そのままなのです。そのまま過ぎて叫び出したくなります。映画館で、予告で剛田君が出てきたときに変な声を出してしまったこともありました。CMやドラマで出てくる剛田君につい「うわあ」と呟いてしまうのでTVはリアルタイムで見なくなりました。
 今では剛田君のファンはどこにでもいるので、下手なことを言わないように周囲に人がいるところで剛田君が出演する作品を見るのは避けてます。
 一緒に映画を観に行こうと誘われたのに断ったのはそのためです。きっと静かに見ていられません。勧められたドラマも数話見ただけできつくてそれ以上見られませんでした。申し訳ない。

 後数十年経過して今よりもっと思い出が風化したら、剛田君が参加してる作品を静かに観賞できるようになれると思いますので、一緒に作品を観るのはそれまで待ってくださると有難いです。
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さて
おやすみなさい。
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