2013年04月の記事


隨身物品
 先日伴侶を亡くされたばかりの方のブログを読んで、先月見付けた物が何だったのか思い出しました。

 先月実家で片付けをしている時に、収納スペースにもう絶対使わない物が多数あるのを見てしまいました。
 自分が小学校に上がる頃に新しいのを買って使わなくなった古い食卓や色褪せた食器棚、音声テープ付きの幼児向け教材、数十年物のサーキュレーター、壊れたタオル干しハンガーなどなど。もう使えそうにない物ばかりが押し込められてました。
 そのうちサーキュレーターは、母の許可と協力を得て不用品を処分した際に一緒に捨てましたが、殆どの古いものは捨てさせてもらえませんでした。
 一つ一つは書き出しませんが、万が一母に何かあったらこれらを一人で処分しなければならないのかと思うと気が滅入るくらい大量の、今となっては使い道のないものが実家のあちこちにしまい込まれてました。

 母に不用品処分を渋られるのが理解できず困ってましたが、まだ42歳だった伴侶を亡くされた方のブログ記事を今日読んで、あれらが何であったのかを思い出しました。
 あの色褪せた可愛らしいデザインの食卓と食器棚は父と母が新婚時代に使用していたものでした。あの幼児向け教材は父と母が二人で選んで購入したものでした。数十年物のサーキュレーターは父が若い頃に買って愛用していたものでした。壊れたタオル干しハンガーは、父が元気だった頃に活躍していたものでした。
 どれもこれも母にとっては父との思い出の品でした。よく思い返してみると、母は父が亡くなった後に購入した品物の処分には協力的でした。

 「まだこの人42歳だよ」「なんでこの人が」、母や親戚も同様のことを父が亡くなった時に言っていたことも思い出してつい感傷に浸ってしまいました。

 でも、それはそれこれはこれ。
 思い出の品だろうが何だろうが物をしまい込み過ぎです。そもそもが父が亡くなる前に不用になっていた物まで取っておいてあるのですから。
 遺品だから思い出の品だからと捨てられずにきてしまいましたが、そろそろ遺品と不用品の仕分けをし直すことを母に提案してみます。出来るだけ母の心を刺激しない言葉を探りながら、になりそうですけど。
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