2014年08月の記事


悪戦苦闘
 たまに自分や自分の母よりも年上の人と話してて思うのですが、どうも自分と母の悩みは自分たちの世代より一二世代ずれている気がします。
 というのは、母に関する私の悩みは自分より一つか二つ上の世代の方々に愚痴られる彼らの親に関する悩みとよく似ていて、母の悩みは母より一つか二つ上の世代の女性たちから聞く悩みに似ているのです。

 親の家の片付け、高齢者への運転免許証の自主返納の勧め、葬式の準備、供養の手続き、年金の手続き、介護のあれこれなど。悩みはどれも似ているけど全く同じではないので似た悩みを持つ人の話を聞くと参考になります。
 先日だと納骨式をせずに遺骨をお墓に入れたいと話してる人に、埋葬許可証を管理者に提出して受理してもらわないといけないと法律で決まっていると別の人が話してました。
 教えてくれた人も以前同じように納骨式なしで自分たちだけで納骨したいと人に話してたら、そう教えてもらったのだそうです。
 「墓地、埋葬等に関する法律」で決まっていることで、墓地を管理しているのがお寺さんならお寺さんに受理してもらわないといけないので、遺族だけで勝手にする訳にはいかないそうな。

 自分たちだけで納骨したいと言ってた人、他にもいます。念のために今度会ったらその法律のことを話しておきますか。余計なお世話だといいのですが。
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大蒜溜漬
 先日、やっと理解したことがあります。

 大学院で同じ学年のお嬢さんに「結婚や同棲したらできなくなることって何かあるでしょうか?」という趣旨の質問をされたことがあります。
 確かその時の自分は「大蒜の醤油漬けが食べられなくなります」と答えました。

 その頃、大蒜の醤油漬けにはまりこんで、せっせと大蒜をたまり醤油に漬け込んでは毎日消費してたのです。
 疲れやすい体質の人にはこれがいいと人から勧められて食べ始めたのです。食べるとすぐ身体が軽くなって疲れにくくなりました。最初は臭いを気にして人に会わない日の前日だけ食べていたのを、次第に効能だけでなく味も気に入って毎晩食べるようになってしまいました。
 一応人の迷惑になると思って、一日に一欠片までしか食べないと量を決めて食べてましたが、毎日食べるうちに自分がその臭いに慣れてしまい、最初はわかっていた自分の大蒜臭さがわからなくなっていった頃が丁度その質問をされた時期でした。

 話は戻りますが、そのお嬢さんに自分は「結婚や同棲したらできなくなる」理由として、続けて「大蒜の醤油漬けは調理している時も臭うし、食べてから数時間経っても大蒜の香りが臭うので一人暮らしじゃないと迷惑かけるので食べ辛い」と言ってしまったのです。地雷を踏んだとも思わずに。
 言ってしまった後にお嬢さんの表情が僅かに変わったので何かがまずいのに薄々気付きましたが、「本当にそう思っていますか?」「本当に一人暮らしなら大蒜を食べても人に迷惑かけないと思ってますか」「人に迷惑かけてないと思って毎日大蒜食べてるのですか?」という趣旨の発言をお嬢さんから立て続けに言われて鈍いながらもやっとわかりました。
 自分では慣れてしまってそれほどでもないと思い込んでしまってましたが、周りが無臭か花の香りがするお嬢さんばかりの環境で大蒜の臭いは際立っていたようです。
 その場には、滅多にきつい言葉を使わない心優しいお嬢さんがもう一人いらっしゃいましたので、そちらに「もしかして大蒜の臭いで迷惑かけてますか」と訊いてみたところ、「迷惑ではないけど」とフォローしつつも「最近大蒜の臭いがします」とはっきり言われてしまいました。
 その後は、お嬢さんがたに迷惑をかけたことを謝罪し、自宅にあった残りの大蒜醤油漬けを泣く泣く捨てました。
 食べるのを止めてから翌日と三日後と一週間後にお嬢さんがたに大蒜の臭いがするか訊いたところ、三日後以降には「臭いがしなくなった」と仰って貰えました。

 と、大蒜の臭いは自分では気付き辛いのだということは実体験では知っていたものの、社会に出てから大蒜の香りを漂わせたまま接する人が周りにいなかったおかげでそれがどのぐらい困るものなのか理解せずにいました。
 それが、先日自分を担当してくださった歯科医が、指も口も大蒜の香りがする人だったのです。
 至近距離で接する相手の口や腕や首など身体のあちこちから大蒜の香りがして、その場から立ち去ることが出来ない状況できつい臭いがするのは本当に困るものだとつくづく理解しました。
 今更ですが、あの時ご迷惑をかけたお嬢さんがたには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 大蒜の醤油漬けは今でも好きなのですが、今後も極力食べないようにします。
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