楊逸ほか「私たちの日本語練習ノート」
 楊逸ほか「私たちの日本語練習ノート」。配本された『文藝春秋』11月号、作家 楊逸、エッセイスト パンツェッタ・ジローラモ、作家 デビット・ゾペティの鼎談がおもしろい。

 楊は芥川賞を受賞したというし、ジローラモはテレビの番組で流暢な日本語を披露する。日本人からよく「端正な日本語」といわれて、言いえぬものを感じるらしいけれども、日本語の会話も文章表現能力も高い3人が、日本語習得術を披瀝している。

 なぜ、そうした記事に関心が寄せられる?。国際化時代、なんとか英語くらいはマスターしたい。そう、思うではないか。

 英語ばかりでなく、言語をふくめた異文化理解のなかで、言葉は理解とコミュニケーションのツールではないか。

 日本人は、(楊)「完璧でなければならないという気持ちが先行して」、ガチガチになっているという。「いい加減」、これが外国語習得の極意と、言いたげでもある。

 金融不安、実態経済への影響、解散・総選挙、経験交代はあるか?。あわただしく、先行き不透明な話題が多い中で、日本人の先行きにホットさせてくれるものがある。