「自分一人くらい」
ご存知かもしれませんが、こんな話があります。

 ある村で、一人ひとりが二合の酒を持ち寄って宴会を開くことになりました。
50人の村人がそれぞれ酒を持ち寄り一斗樽を満たしていくのですが、ある村人が「一人ぐらいごまかしてもばれないだろう」と素知らぬ顔で二合の水を樽に入れます。
※一斗(いっと) = 十升(しょう) = 百合(ごう)

 しばらくして酒宴の準備が整いました。いよいよ酒を酌み交わす段になり、水を入れた村人も「一斗樽に2合くらい水が混ざっても味は大して変わらないだろう」と盃になみなみと注ぎました。
それを飲んで村人は叫びます。「なんだこれは!水じゃないか」と。

 皆が「自分一人くらい水を入れてもばれないだろう」と考えた結果、樽は酒ではなく水で満たされていたというお話です。

 「自分一人くらい」との甘えによって全体が台無しになる。集団で何かをしようとする際によく持ち出される寓話です。
仕事はもちろん、節電もそうですし、スポーツや学校の行事などの他、最近の欧州の問題にも当てはまりそうです。