「日常会話」
 春の終わりに咲き残っている桜の花を指す「残花」は春の季語。
一方、まだ寒さの残る山中などに咲き残っている桜花は「余花」と言い夏の季語。
春がところどころに置き残した忘れもののようにひっそりと咲く風情もまた良しです。

 ところで、イギリスのロンドンは北海道よりも北にあるにも関わらず、近くを流れる暖流の影響で温暖な気候となってるそうです。
ただ、そうした地理的な特性のため、気候は湿りがちで、天気が変わりやすいそうです。
「英国人は天気の話をよくする」と言われますが、それは上記のような気候のためで、「英国人は一生のうち6カ月間相当を天候に関する会話に費やす」という調査結果もあります。

 私達も日常において天気の話はよくしますが、人と話をする時はそうした何気ない会話が潤滑油となり、相互の距離感も縮まるというもの。ちなみに会話のとっかかりとして昔から言われているのが「木戸にたてかけし衣食住」です。


  キ(季節  :お正月やお祭りなど季節の出来事)
  ド(道楽  :趣味や関心事など)
  ニ(ニュース:身近な話題や今騒がれて事柄など)
  タ(旅   :土産話など)
  テ(天気  :天気)
  カ(家庭  :家族の近況など)
  ケ(健康  :健康管理、ダイエットや運動など)
  シ(仕事  :景気や会社での事など)
  衣(衣服  :服装や流行など)
  食(食べ物 :旬の食材や好きな食べ物など)
  住(住まい :住宅や庭、出身地など)


 尚、政治、宗教、スポーツ(3S)の話題は、信念が入り込みやすく、意見が対立した場合に相手の心証を害する可能性があるため、とくに相手の事がまだよく分らない場合にはこれらの話題は避けるべきでしょうね。