2013年10月の記事


故郷を想う


あわあわと流れる川の畔に秋桜が咲いている。。
ススキの穂は誰にも愛されずに微かな風にふらふらと。

太陽の光は大地をあまねく照らし野菊も咲き、
樹木の葉も色づいてくる頃。

川から釣ってきた鮒達も池の中で元気に泳いでいるだろうか。
金魚達も自力で生きていけるように餌を与えなかった。

浮き草のホテイ草や池の底にある水草を食べさせ、
それだけでも生きられるように育てた。

近所のお友達にも時々、我が家を見に来て貰う。
春浅い3月にはさくらんぼの花がひらひら咲いて鳥が遊びにくる。

名も知らぬ野鳥もいっぱいくるよ。
さくらんぼの木の下で大きく深呼吸をしたり、

赤く色づいた血潮紅葉の下で一休みすれば、
かさかさと音を立てる度に青い葉が真っ赤に色変わりしていく。

故郷が恋しくても主人は将来沖縄に永住したいと言う。
用事のない時は不動産屋に出向き住まいを探している。

都会から帰郷する妹さんに我が家に住んで貰うと話す。
話し合ってもそんな事がうまく進むだろうか。

私も何とかこの町に慣れてきた。
自分なりにじっくり考えてから決めよう。

南国は、素足に薄い長袖ブラウスで過ごし夏布団を掛けている。
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風の吹く町


この風は台風の風、色々な場所に被害をもたらす風。
この雨はいつもの降り方とは違う。

ガラス窓を強く叩きつける雨では部屋から出られない。
お願いだから停電だけはならないで!

2日~3日なら食物も何とか間に合う。
簡単な物を作ったり飲み水が有れば何とかなる。

大東島役場では台風対策を上陸前から話し合っていた。
村の8割の農家がサトウキビを作っているとの事。

農家の方達は台風でサトウキビが飛ばないように
早めに台風対策に畑に来ていた。

動きの遅い台風は大東島から沖縄本島を曲がって
九州に進んでいく。それまで幾日かかるの。

25mの風が吹く表通り、あの人は外出して行った。
反対しても「うるさい!」と怒るだけなら何も言わない。

こんな日に誰も自転車なんて乗っている人はいない。
不動産屋に行ったのは分かっているが明日は忙しいと言う。

風はぴゅうっと怒るような音を立てゝ外を歩くのは自信がない。
色々な物が落下するから外には出ない方がいいと思う。

体当たりしないで優しく吹いて!
そうだわ、いつもの風じゃなくて台風の風では仕方がないわ。

大東島は上陸してから3日目で台風が去ってくれゝばいい。
部屋から外出できないのもストレスがたまる。

台風が西側に反れたら沖縄本島も暴風域に入り、
風速35mが吹くらしい。

その時はその時で度胸を決めて室内で静かに遠ざかるのを待つ。
お願いだから伊豆大島と太平洋側の東北には行かないで!

昨日は沖縄ちゅら海水族館で3千万人目の入場者が入ったらしい。
落ち着いたら青い海辺を呑びり歩きたい。
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十三夜
今月の17日は十三夜で後の月、栗名月、豆名月ともいう。
9月13日の十五夜は中国から伝わったもの。

十三夜は日本古有の風習で秋の収穫祭の一つではと考えられ、
一般に十五夜に月見したら同じ場所で

十三夜にも月見するものとされていた。
これは十五夜だけ鑑賞するのは片見月と忌まれていた。

十三夜もあっと言う間に過ぎまた台風27号が南海上に発生し、
午後3時に中心気圧は925hPa.最大風速が毎秒50m。

この数字を見ただけで非常に強い台風と分かり、
26号と同じようなコースを取れば本当に困る。

動きが早ければ早く消えるのに動きが遅い為、
被害が大きくならなければと思う。

寒冷低気圧の上空は冷たい空気の渦でできている為動きが遅く、
台風27号を引き寄せるのが遅くなっているらしい。

今度は沖縄本島を通る可能性もあるのでちょっと怖い。
沖縄に着いて12日になるが私は3日も外出続きで
朝から夕食まで主人とは別行動をしている。

主人は釣りに行ってまだ帰らない。
午後8時頃に帰ると言っていたから心配もしていない。

そして今日は大きなお魚が釣れたらしい。
案の定、丁度鯖が一匹位の大きさのお魚を二匹釣って来た。

隣で釣っていた人は「ニイバイ」と言ったらしい。
調べてみれば全く違うお魚だった。

お魚やお肉等の料理の後は包丁やまな板を消毒しなければ
不衛生になってしまう。卵も洗ってから冷蔵庫に入れるのが基本。

明日は海が荒れると解っていても台風等全く気にしない彼は
釣りに行くと決めている。反対してもするだけ無理だから言わない。

臆病者の私だけが強い台風27号がくる事を怖がっている。
人は自然災害にはなるようにしかならないのに。
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椰子の木揺れて


今、吹いているこの風は大東島からくる台風26号の風。
一週間前に沖縄に着いた時、涼しい風は吹いていなかった。

低いフク木、高い椰子の木が揺れている。
そういえば昨年の15日、沖縄に台風が上陸した事を思い出す。

窓ガラスを雨風が叩きつけても雨の音や風の音が
聞こえない。

五階建の鉄骨は台風がきても分からない程、
しっかりしていた。

沖縄の建物は台風に耐えられるように出来ている。
内地によくある瓦屋根の家は見当たらない。

今日は5キロのお水を持ちながら坂道を歩けば
ぱらぱらと小雨が降り出し急ぎ足で住まいに帰る。

スーパーは前回の台風の影響でお店に入荷しない物が有り、
一週間経っても未だに欲しい物が手に入らず隣町へ行くつもり。

私は空に向かって台風26号が東海、関東に上陸しないで欲しい。
進行方向から右にそれて太平洋の海を通って欲しいと願う。

我が家が気にかかってもどうする事も出来ない。
自転車置き場の屋根が近所に飛んで迷惑をかけないようにと
願った。

しかし、大型台風26号は東海、関東に上陸の恐れが出て、
被害が出ないように南の島から祈る事しかできない。

沖縄が夕方から晴れる頃、東海地方は暴風が吹き荒れ、
由比ヶ浜は東名高速道路まで上がるほど波が高い。

大陸の高気圧の張り出しに伴う寒気の影響で、
窓を開ければすーっと秋らしい風が頬を撫で心地よい。

明日から外出する機会も多くなり、
PCに向かう時間も少なくなると思う。
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大綱挽き祭り

昨日は、大綱挽き祭りの1日目で那覇伝統芸能パレードに
行って来たが、何万人の人達が居たか分からぬ程の人混みだった。

各地域に住む小学生から社会人の市民演芸、民俗伝統芸能等の
パレードを見る為に最前列には入れず後ろから見ていた。

2日目の今日は大綱挽き祭りで27万の人達で賑わい、
大綱挽きが終わった後、綱を手に持ち変えると幸せになれると
言い伝えがあるので綱を手に持ち替えた。

これだけの人混みを見たのは何年ぶりだろう。
沖縄は毎月お祭りが有るのは観光地だからかと思う。

内地の高校生や社会人も沢山の方達が観光都市沖縄に来ていた。
内地から来た人達に会えば嬉しくてたまらない。

食物も沖縄の物ではなく内地の物を選んで食して、
生若芽等は無いので静岡から持って来た。

警戒心の強い私は親友はできず、
同じ様な年の何でも話せるお友達も居ないので寂しい。

公民館に舞踊や趣味を習いに行けばお友達ができると思う。
静岡に居た時も習い事をした人達と仲良くお付き合いが出来、
今でも続いている。

歯並びを治す為に歯科に通わなければと思いながら
中々行かない横着者である。

東京に住んでいた時は田舎は寂しくて3日も居られず、
静岡に住めば静かな暮らしに慣れ、

東京に行けば混雑した雰囲気を想像しただけで
足が遠くなる。

のんびりゆったりした旅の温泉等が好きになるという事は、
若さが無くなったとつくづく思う。

それに比べれば年上の主人の方が気持ちや行動が若く、
私にはとても真似ができない。

将来の事も考えて浮ついた心で暮らさず、謙虚に暮らして行こう。
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青い海の島へ


10月8日の那覇航空は台風のため欠航になった人達も居たのか、
凄く込み合っていた。

乗客が多くなり飛行機も前回に乗った時よりも大きい。
那覇空港からタクシー乗り場に出た途端、暑い風がふわーっと吹いていた。

アパートに着いてすぐに電気、ガス、水道の手配をお願いし、
片づけを始めても余りの蒸し暑さに汗が止まらない。

朝から夕方迄旅行ケースと日傘を持ち背中にバッグを背負いながら
部屋に着けば肩と腰に少しは負担がかかる。

電気や水道等が使えるようになり主人が電話線やPCを接続している間、
私はクリーニング屋に寄りスーパーで僅かな買物を済ませた。

洗濯機が回っている間にお布団を干したりお掃除を始めたり
忙しい1日だった。

沖縄生活を始めて2日目で既に主人はゲートボール仲間に挨拶をし、
そのまま昼食は外でと電話が入った。

彼は沖縄が好きで来る前から子供のようにはしゃいでいた。
猛暑のひと夏、炎天下を自転車でアパートに通い働いたのだから、

その分、色々な趣味に没頭して生活をすればいいと思う。
私は、彼が何をしようと邪魔はしない。

12日から秋を彩る沖縄の風物詩「那覇大綱挽まつり」が開催され、
交際通り、久茂地交差点、奥武山公園で3日間混雑が予想される。

まだ熱帯夜で朝起床する迄汗が止まらず何度か目が覚めてしまう。
洋服も真夏に着るようなブラウスで動いている。

主人いわく、今年は用事が有るため四月には帰ると言いながら、
永住したい気持ちが有るのか違う土地を探すとの事。

沖縄の人は人情深く人当りも優しい方が多い。
私の顔を覚えていた人達が笑顔で接してくれた事が嬉しい。
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さようなら静岡


広大な野原のように秋色に染まった田園風景。
真っ赤な紅葉がちらほら色づいた玄関先に吹く秋風。

波高く誰も居ない海、鴎だけが飛び交う真っ青な海。
漁港のある傍に行くと漁師さんが一人も居ない。

鮪やシラス、桜エビ、魚介類で賑わう漁港も
夕暮れ時は静まり返り波の音が私の五感に集まってくる。

台風が23号、24号と次々に発生して沖縄を通っていく。
海面水温が高いと言っても、台風の発生が多すぎる。

そそっかしい私は昼過ぎに荷物を運びながら階段で転び、
少しの間階段に座ってしまい、居間で湿布を3枚貼った。

その後少し休むと痛みが和らぎ親友のお宅に挨拶に行けば、
美容師の彼女は無料で髪を結ってくれた。

「気を付けて行くのよ。」「うん」自転車に乗らずにゆっくりと
我が家まで歩いて帰宅し、段ボールの中に衣類等を入れた。

流石に階段で転んだ腰が痛む。沖縄行が延期になって欲しい。
主人は、「おまえは静岡に居ればいい」先に沖縄に行くと言い出す。

早く治したい一心で整形外科で受診して貰い、
待合室で待つこと2時間半、レントゲン、医師の診察と
痛み止めの注射を腰に打っていただく。

帰宅すれば午後6時を過ぎて辺りは暗く夜長になったと痛感する。
今年の秋は季節が半月は遅れ、今日も蒸し暑い。

近所の庭でザクロが赤みを帯びた光景を見れば
子供の頃、真っ赤に実ったザクロが晩秋から初冬に実を熟し
酸っぱい味がした事を覚えている。

季節は遅れてもお花や果実は秋がきた事を物語っている。
自然がいっぱいの町と暫くお別れをしなければならない。
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秋なのに


田圃の稲を刈り取った後は広野の如く色鮮やかで美しい。
黄色い切り株、青い雑草、こげ茶色の土、長閑でいいなぁ。

こんなに長閑な風景を見られるのは幾日もない。
近いうちに主人が沖縄に行くと意志が固くずっと迷っていた。

気が進まないけれど半年も私一人で主人と別居して迄住むのは
二重生活で不経済になってしまう。

未だ荷造りも気持ちの整理もついていない。
沖縄に行かずに我が家を立て替えて!何度言っても聞く耳を持たない。

昨日は発熱した錯覚を起こす程の猛暑に立ちくらみがした。
今日も食欲はなく夏バテが出たのかお腹が空かない。

庭の剪定した後のお掃除を終わらせ、
白い花が散ってから真っ青な金柑がたわわに実った光景に
思わず「嬉しい!」喜んでしまった。

松の木や大きな樹木よりも食物が実る木に目が行ってしまう。
来春はさくらんぼが幾つか、琵琶が幾つか、何て想像していた。

でも南国に行ったらさくらんぼの花も実も見られない。
秋なのに真夏日が続き余りの暑さに汗が止まらない。

この暑さも明日は急劇に冷え込むらしい。
食欲がなく栄養も足りない為かこの頃私も風邪をひきそう。

宵っ張りで深夜0時過ぎに就寝し、早い日は午前5時起床。
早く何時もの体調に戻さなければと焦ってばかり。

夕方、買物に行く時は日差しが眩しかったのに
あっという間に辺りが暗くなって日の暮れの速さに驚く。
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