2014年11月の記事


私の父は晩婚で祖父のような感じのする父で
身体が丈夫で風邪で寝込んだ姿を見たことがない

私は兄弟の多い父方の叔母達に可愛がって貰った想い出が有り
父の兄弟の殆どが90代まで長生きをした

生活も大変だったのか地主の父をもつ母方のお世話になり、
氏だけは父方の氏を名乗った。

こつこつ商売を続け、私の子供の頃の記憶では
旅行に行ったのは商工会の旅行に一度だけかも知れない。

父は子沢山の弟にスーパーに有る物を持って行っては食べさせ、
その弟が小学校長を続け裕福になる頃、苦しい生活が始まった。

土地の売買等に手をだし増々負債は増えスーパーを閉店し、
友達の会社専務に依頼して50代半ばを過ぎて会社員となる。

その会社は事務所だけでも50人は社員が居たが、
私の高校の先輩も3人位は同じ所内で働いていた。

景気の良い時代で仕事が間に合わず猫の手も借りたかった時、
定年近い父でも仕事を与えてくれた。

60代になっても車を買えなくて自転車で通っていた父、
笑顔で帰宅し病弱な母に優しくしてくれた。

負債を返し終えても父は70代まで勤務を続け、
私は別の会社で25年間正社員として休む暇なく働いていた。

しかし、私の月給や賞与は父が借りに来る生活が長年続き、
そんな両親が嫌いになる事が何度も有った。

でも、幼い頃高熱が続き私を背負って病院に連れて行ってくれたのは父、
庭にぶどう棚、ザクロ、椿、柚子、菊、梅,桐、

色々な樹木やお花を植えてくれ、全部は思い出せない。
お友達と緑の庭でお花の風景を描いた事も有った。

生まれてから小学生迄は幸せだったのだから、
人は良い時ばかりはなく悪い事ばかりも続かない。

父は物静かで人を使う事も苦手で商人には合っていなかった。
会社員になっていたらと思えどもう遅い。

憎んでいた父が亡くなる数か月前、「お前は幸せに暮らしているのか。」
私の心配をしてくれた時、嬉しさで胸が熱くなり涙がいっぱい溢れた。

もう一度だけお父さんに会いたい、会ったらお礼を言いたい。
私、やっぱりお父さんが好きですと。
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南国の天気


今週は割と雨の日が多く音もなく静かに降り続き、
周囲が濃灰色でうっとうしい。

飛行機ばかりが頭上を飛んで轟音をたて
何となく嫌な予感がする。

ごーっと低飛行して耳に響く音、
今度はオスプレーのような音、頭に落ちないで!

私は雨が止む頃を見計らい
買物を済ませ友人宅に顔を出した。

彼女は、どこにどういう所が有ってどこを通ればいいと
丁寧に教えてくれる。

そこには何時も笑いがあり心を和ませてくれる。
夕暮れ時には北の空が少し水色に霞み、

明日は晴れるような気がして足取りが軽くなる。
どうして雨の日と晴れの日では気持ちが違うのか、

雨の日はやる気も出ずにぼっとして、
晴れの日は明るい笑いがこぼれる。

主人の留守の時くらいは外食に行こうと思い、
バス~ゆいレールに乗り換え、

ある日本料理店で好物を食し、
その帰り買物がてら主人の好物をお土産代わりに買い帰宅した。

あれほど晴れていた空に黙々と濃灰色の雲が流れ、
暗い曇り空と化す。

そして今朝、珍しく本降りの雨の音で目覚め午前5時起床。
一日のうちで晴れたり雨がふったり曇ったり、
くるくる天候が変わる。

ピンク色のハイビスカスが雨に濡れゝば赤みを帯びて、
違う色が咲いたような感じで新鮮さを感じる。

もうすぐ師走も近い、今冬こそ静岡から引っ越してきた
先生にお会いしたい。教えて頂きたい事が沢山ある。
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霜見月
11月16日 霜見月 



今頃の明治神宮外苑の銀杏はそろそろ色づき始め、
銀杏祭りが始まっている頃。

約3百m続く銀杏並木が有名で黄色い銀杏が黄金色になり、
銀杏、桜、ケヤキ等が紅葉する。

私は、沖縄のある公民館を探しながら
辺りの樹木を見渡しても紅葉は見られない。

最近迄着ていた洋服とは一変し晩秋の格好をした人達が
通り過ぎて行く。

驚く事に12月から2月頃までブーツを履く女性を見ると
それほど寒くはないのにと私は思う。

ブレザーや背広を着た人が目立ち一時的かも知れないが、
本土が寒波の日は南国も冷たい風がひゅうひゅう吹く。

特に年末からお正月頃は少しは冬らしくなり、
暖房が欲しいと思う時が有っても暖房は何もない。

真冬は電気ストーブ位欲しいけれど主人が反対をすれば
購入する訳にもいかず暖かい物を飲んだりし我慢をする。

住みよい場所に転々と住まいを変えて現在で四か所目の
住まいに少し慣れてきた。

最初は、とある駅の傍で試しに3ヶ月だけ借り、
次は、スーパー、コンビニ等が無い港町に1か月で引っ越した。

沖縄でも中心地のウイクリーマンションは住んでいる人達も多彩で
家族的でいいマンションだがテレビや冷蔵庫が小さすぎた。

便利な所に有るため家賃が高い割には室内の不便さがあり、
交通の便が良く生活するのに不便しないアパートに決めた。

電気製品などは全部購入しなければならない、しかし、
好きな電気製品や家具を選ぶ事が出来る点がいい。

今日も隣のご夫婦が転勤で引っ越しをするらしい。
「お世話になりました。」私は言いたいけれど会話のないご夫婦、

近所の知人に聞いた所、挨拶には行かなくてもいいと教えてくれたが、
挨拶だけの間柄でもちょっと寂しい。

今週は冷え込む日が数日続いたが再び温暖な日中に戻る。
初めて植えたネギも15㎝位伸びて嬉しい。
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立冬になり
二十四節気の第19、立冬は2014年は8日頃。
立春、立夏、立秋と並び大きな節目の時節。

山々が、青葉から赤や黄金色に染まる美しい紅葉、
本土に住む人達はその紅葉を見るために山を歩く。

そして友と語り合い、夜はゆったりと温泉に浸かり
お酒を楽しみながら深けゆく秋を惜しむように過ごす。

標高千mの天城連山を抱える伊豆半島も名所が多く、
長く楽しむ事ができる。

私は、伊豆の山には色々な場所に行ったが殆ど春が多い。
従って秋の紅葉を見ながら山歩きをしたのは余り覚えていない。

南国には楓の木も銀杏並木も無く紅葉を見られず、
本土まで旅をしながら紅葉を見に行く知人もいる。

やがて木枯らしが吹き荒れ冬の訪れとなる立冬を迎える。
立冬でも沖縄は蒸し暑くなり冷たい物を食している。

那覇市は、県知事選、市長選、県議補欠選、市議補欠選と、
立候補者が賑やかに選挙戦を戦っている。

昨日から霧のような雨が降り、まとまった雨にはならない。
曇りでも太陽が少し顔を出せば蒸し暑くなる。

沖縄は季節感が無いけれど、
既に観光バスが続いて通る光景を見れば観光地だと思う。

主人の好きな沖縄に付いて来た私も静岡の家を心配し、
鍵を長女に預けて時々は見てくれるとのこと。

主人も静岡に用事が有るため12月頃には帰るかも知れない。
その時私は一緒に帰らずに沖縄で一人で暮らすつもりでいる。

しっかりしなければと何時も自分に言い聞かせて居ても、
床にお水を一滴零しては叱られている。

何もしないうちに既に一か月が経ってしまい、
季節の早さに戸惑うばかりの私である。
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171年ぶりの十三夜



今朝6時起床し窓を開けたら涼しい風が勢いよく吹き、
こんなに冷んやりした朝は昨日に続き2日目。

深夜未明から近所で騒がしい出来事が有ったのも知らず、
頭痛と喉痛でぐっすり眠っていた。

急発達した低気圧の影響で師走並みの寒波が入り、
北海道は日本海側を中心に平地でも積雪となるらしい。

東、西日本も北風が吹き、今朝はぐっと冷えたと思う。
こんな時に猛烈な台風20号が日本の南海上を北上する。

私は上陸しない事を知りほっと胸をなでおろす。
只、伊豆半島は風雨が強くなるかもしれない。

この寒さも今日中には収まり良いお天気になるらしい。
まだ霜月に入ったばかりで厳しい寒さが続くとは思わない。

今は晩秋になったばかりで時節は秋、二十四節気の霜降で
本格的な寒さは12月~3月上旬位までだと思う。

旧暦では今年は9月に「うるう月」が入るため、
明日は「うるう9月13日」とのこと。

明日5日は171年ぶりで十三夜の名月が2回見られそう。
2日位前の深夜、半分に欠けた綺麗な月が煌々と輝いていた。

十三夜を見られなかったので明日は見たいと思う。
時々、星や月が出ている光景をベランダの植木を片づけながら見ている。

ベランダにお花が置いてあるけれどお野菜も何か作りたいと
葱の球根を植えた。

農家のお仕事もした事のない私が初めて葱を作る気持ちになり、
育つのを楽しみにしている。

普通の家庭は遣り繰りを主婦がしている家が多い、
我が家は主人が遣り繰りして物凄く細かいので神経を使う。

一人で暮らした方がどれだけ気楽かと思いつつ、
色々な事を考えれば何も行動に移せずにいるうちに、
知らぬ間に笑顔の自分に戻っている事に気づく。
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