2017年11月の記事


ハイビスカス



10日前から雨や曇り空が続いていた。
午前中は晴れると思い喜んでいた。

午後、北の空が晴れていた頃、
住まいの天気は暗い灰色の風が吹いていた。

やがて辺りがぱっと明るくなり青空がやってきた。
洗濯物を再びベランダに干す。

すると青い空、白い雲がどんどん南に流れ、
ざざーっと横殴りの雨が降り出す。

そして午後17時、大きな白い雲がぽっかり浮かび
天候が落ち着いてきた夕暮れだった。

戦闘機が轟音を立てゝ北へ飛んでいく。
基地のある名護市は毎日恐い思いをしている。

戦争は知らないけれど戦争だけは辞めて欲しい。
ベランダのハイビスカスも嬉しそうに風に踊っている。

濃ピンクのハイビスカスを見る度ホッとして、
この平和が続きますようにと祈る。

そろそろ柑橘系の果実が実る頃、蜜柑や柚子、
金柑等が懐かしく思い出される。

主人は那覇マラソンに向けて毎日走り、
午後は子供達の教育に熱心に講師をバイトしている。

他の先生の都合でバイトに行く日が減ったりしても、
「俺はお金の為にやっているんじゃない!」
子供達に教える事が好きなんだと言う。

私は内心、本当かなぁと思いながらも言葉を信用する。
今日は浦添市の近く迄用事を兼ねて外出をした。
冬は比較的暖かな沖縄で過ごせて幸せを感じる。

しかし夏の夜は30度が続く暑さに眠れず、
風もなくクーラーだけが頼りと友は嘆く。

カンカン照りの太陽が人の肌と海を照らす。
人の肌は黒く焼け、海水温は上がる。

温められた海は熱を逃さず、
冬でも少し熱を持っている。

耐えがたい暑さ、耐えがたい寒さに、
身体が辛いのだから愚痴が出ても仕方がない。
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立冬に入り
秋も深まり朝晩が冷えてくると
そろそろ冬がそこまできたのかしら。

二十四節気の立冬は冬の始まりのこと。
立春、立夏、立秋と並んで季節の節目となる。

日中の日差しが弱まり木枯らしが吹く頃に、
冬の訪れとなる立冬を迎える。

内地の山々が青葉から赤や黄に染まる紅葉。
人はその紅葉を見る為に山を歩く。

友と語り合い、夜はゆったりと温泉に浸かり、
お酒を酌み交わし秋の暮れを惜しむように過ごす。

標高千mの天城連山を抱える伊豆半島も、
紅葉の名所が多く長く楽しむ事ができる。

私は伊豆の山には大体行ったが、
それは春が多かったので秋の思い出は余りない。

秋は沖縄へ来ない年に長野、高山、岐阜等に温泉巡りをした。
友とバスツアーで行った時の想い出が今でも蘇る。

南国には高い山も一級河川もない。
内地までバスツアーで紅葉を見る為に
旅をする人さえ沖縄には居る。

昨日まで暑かった沖縄も今日は急に涼しくなり、
夕暮れ時に雨が降り出すと秋だわと思う。

季節感は無いけれど師走から睦月は冬らしい。
暖房が何もないので少し冷える日は耐えるしかない。

冬のお天気の特徴は、西高東低の気圧配置。
冷たい北西の風が吹く。日本海側は雪、
太平洋側は乾燥する。この三つが冬の特徴かと思う。

別れ際 彼が残した ほほ笑みは いま霜月の 風になりゆく
Sakura1205
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