2018年10月の記事


秋の雨
上空から寒気が南下して朝夕は肌寒い。
昨日はこの秋一番の冷えこみだった。

血潮モミジがカサカサ揺れて、
雨がぽつぽつぽつりと葉に落ちる。

朝5時半起床。不燃物を6時に公民館に出し、
家に戻れば既に6時30分を過ぎていた。

昨日の雨は冷たく、風もすうすう吹いて、
10月下旬の気温の低さを七年ぶりに思い出す。

昨日の寒気が嘘のように、今日は晴れた。
いつものように家事をする。

主人は、脚立に上がり一階と二階の間の
板の剥がれや屋根の壊れた場所を修理した。

大工仕事は危険なため、命綱をつけながら、
大工さんを頼まず仕事をしていた。

大工さんに依頼すれば、足場代等高くつく。
材料費一万円あれば間に合うらしい。

誰にも教えられる事もなく、
自分で考えてするので「器用ね。」
たまには誉めるとにこっと笑う。

今夜も遠雷の音を聞く。
急に雨が降り出せば夜は冷える。

アパートも二件入居が決まったが、
沖縄行きは例年より1か月遅れる。

沖縄に一人で行けない自分が情けなかった。

湯上りの 肌に冷たき 十三夜 (10月21日)
Sakura1205
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初雁 (はつかり)
10月8日は本格的な秋の始まる寒露。
日毎に気候の変化が楽しめて,過ごしやすい季節。

晴れた清々しい青空の朝、
私は友達に少し早めに別れの挨拶に行った。

その帰りに松林を通った時の波音の寂しさ、
ぶつかってくる埃っぽい風。

樹木の葉っぱに水晶のように露が光り、
純粋な幼子が泣いているときの涙に似ていた。

燕と入れ違いに北から雁が渡ってくるらしい。
雁は日本で冬を過ごし春にはシベリアに帰っていく。

毎年、初めて訪れる雁を「初雁」と呼んでいる。
森鴎外の「雁」という小説を思い出した。

「雁」は読みやすいが兎に角文章が長すぎて、
二十四話まで読むには相当な時間がかかる。

今年は台風が多くて沖縄行も遅れてしまい、
一人で旅立つ勇気が中々出てこない。

私は、台風24号の停電や片付けで気疲れし、
心細くて決心がつかない横着者である。

主人曰く、俺は後からゆっくり行くから
早く沖縄に行きなさいと急かせる。

あの人と一緒になって幸せな日が有っただろうか。
私も一人でも生きていけるようにならなければと思う。

裏庭から大好きな金木犀の香りが漂い、
何となく嬉しくて金木犀の花を手で撫でてあげた。

枝から落ちそうな柿の実もオレンジ色になり、
「強風に耐えたね」心の中で誉めてあげた。

台風の去った後の日本列島は蒸し暑く、
明日は31℃の予報で季節外れの暑さになる。

この暑さは一時的で来週は秋らしくなると思う。
今は台風25号や気圧の谷の関係で雨の夜になる。
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