2013年06月の記事


海の青さに癒され  
昨日の朝、私は疲れて寝坊をしてしまった。
何となく何時もと違う物音に気づき午前6時半起床。

私に気づかれないように主人が自転車で駅に向かって
出て行く。

電気自転車で飛ばせば主人に追いついたと思う。
追いついたところで「帰れ!」と言われるだけ。

彼は用事が有って東京へ行ったのかもしれない。
何時もの気楽な旅ではなく切羽詰まった感じがしていた。

昨日も相当慌てゝレンタル車を借りて1日中飛び回っていた。
帰ってきたら聞きたい事が有るの。

私が聞いても黙して語らないかもしれない。
昨夜はあれこれ考えているまに午前1時過ぎに眠った。

寝不足の今朝6時半起床した頃は曇っていた空が
時間を追うごとに日差しの強い晴れの空に変わる。

最高気温が28度くらいなら暑さに慣れた私には動きやすい。
夕暮れになれば紅葉の葉がそよそよ風に揺れ涼感を呼ぶ。

こんな夕暮れ時は海に行ってみよう。
椰子の木が並ぶ南国情緒あふれる海沿いに数人の人達が居た。

青くて美しい海は時には恐ろしい海に変わる。
私の五感は全て耳に集まり静かな波音を聞いていた。

お願いだからこのまゝ変わらぬ海でいてね。
青空の日は海も明るいブルーで穏やか。

私は、心が崩壊しないうちに
私の心にうつるロングアップの風景を追う。

華やかに咲いた満開の桜並木、甘い香りの藤祭り。
心が明るくなると思っていた。

しかし期待はよく外れるもの。
それでも弱い心にムチ打って自分を励まし、

楽しい未来を考えると身体も心も軽くなる。
これからも私が掴んだ一筋の道を笑顔で歩いて行こう。
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水無月


昨日ざあざあ土砂降りの雨がふる朝4時半起床。
今迄ふらなかった分嫌と言うほどふり続く雨。

東海北陸地方で静岡県が一番気温が低い日が続いて、
最高気温が21度では肌寒い。

土砂降りの雨でも友達、主人の3人で
夕方から外出する約束がしてある。

雨よ、少しでも小ぶりになって頂戴!
雨空に頼んでも風も冷たくやみそうもない。

ようやく梅雨らしい天候になってきたんだわ。
樹木は青々と水を含み風に揺れている。

私の頼みを聞いてくれたように午後5時には急に雨はやんだ。
食事をして歌謡ショーお芝居を2年ぶりに見て帰宅すれば22時。

若さっていいなあ、早く舞踊を踊りたいなあ。
うつりゆく夜の町を車窓から眺めながら友達を送り自宅に帰った。

静岡テレビでは富士山の世界遺産登録のニュースで持ちっきり。
私は富士山5合目迄は数回行った事がある。

富士山は静岡県で富士宮市、富士市、裾野市、駿東郡小山町、御殿場市。
山梨県は、南都留郡鳴沢村、富士吉田市だけが入っている。

24日、富士山が世界遺産に登録され川勝知事は大喜びで
富士山に向かい静岡県の素晴らしさを語った。

最初は10年位前に自然遺産として申請したが受理されず、
5年前に文化遺産で登録申請された。

富士山は自然遺産として登録されるべきだと私なりにふと思う。

昨夜、帰宅が遅い為に深夜0時過ぎに眠り、
小鳥達のさえずりが聞こえる今朝5時半起床。

お米の苗がぐんぐん伸びた光景を見れば季節の早さを知り、
蛙の声を聞けば梅雨真っ盛りだと思う。

今日も5時間の外出で正常に戻らぬ足が少し重い。
明日は、室内の片づけを兼ねて遅い衣替えをしたい。
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夏至


今日は1年中で一番昼が長い夏至、二十四節気の第10。
この日を過ぎると本格的な夏が始まる。

季節が存在するのは、地球の自転軸が軌道公転面に対して
傾いているからとの事。そして太陽の高度が最も高くなる日。

梅雨に入っても雨がふらず渇水に困っていた所、
活発な梅雨前線によって大雨がふり、

台風4号は沖縄の西の海上を北上し、
午前9時に九州の西の海上で温帯低気圧に変わった。

梅雨前線の活動が活発な昨日は雨の一日となり、
動きやすいカフェエプロンを作っていた。

今日は、そのカフェエプロンで家事をしていた。
出来合いの物より愛着があり身体が引き締まる感じが嬉しい。

一昨日の夜、主人が堂々とした態度で「只今!」旅から帰宅し、
カラスの行水をして直ぐに鼾をかいて眠っていた。

その翌日から狡い主人と会話をするのも嫌だったから、
1日の殆どを二階で過ごし、
食事の時に顔を合わせれば惣菜の事等で私を叱っている。

「また俺を追い出すのか!」彼が必ず決まって言う言葉。
私は、彼が何をしても「出て行け。」等と言った事は一度もない。

恨んでも喧嘩をしても何もいいことはない。
病気の人を相手にせず物騒だから用心棒が居ると思えばいい。

雨はざあざあ大地を濡らし柿の葉からぽろぽろ雫が落ち、
乾いた樹木は水分をいっぱい含んで風と踊っている。

雨が続くと明日は晴れたらいいのにと我儘な気持ちになり、
川の水もざぶざぶと豪快な音をたて海へ流れていく。

暖かさに慣れている私には春を思わせる肌寒さを感じ、
半袖から長袖へ、レギンスの上にカフェエプロンを巻いている。
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短夜



あの日、私が訪れた家は下町情緒あふれる大家族の暮らす家で、
門前まで来ても中々呼び鈴を押す事をためらって居た。

家の中には曾祖父母、祖父母、兄夫婦、二男、お手伝いさん達の住む
大家族の為、23才の私は恥ずかしくて自分に自信がなかった。

その庭の後ろには社員寮が有り何十人か住んで居た。
聞いたお話では全員が独身男性との事。

私が思い切って玄関の呼び鈴を押すと祖母らしい方が出迎え、
笑顔で応接間に通してくれた。

あの資産家の家で過酷な運命が待っていようとは予想していたものの、
この時両親に捨てられた事を痛感する。 

「どんな事情が有っても何故こんな事をするの。」
私は、将来が恐くて泣く事もできずに部屋の隅で身体を縮めていた。

昨夜は、滅多に夢はみないのに珍しく独身時代の辛い夢をみていた。
それは自分が経験した事としない事が判らぬ程おかしな夢だった。

短夜になり午前4時半には辺りがしらじらと明けて、
5時過ぎには小鳥のさえずりで目が覚める。

雨あがりの朝は心地よい風が吹き、軽い体操で身体をほぐす。
毎日のように曇り時々小雨のまとまった雨はふらず、
快晴の日も滅多にない。

富士の色と空の色が同じに見える午前8時頃、
片づけを中断し主人が急に無断旅行に出た事をメールで知った。

近所の親友が「食事に行きましょう。」車で迎えに来てくれ、
料亭で昼食を摂りイオンでお財布と帽子等買物をして帰宅。

外食をするのは9か月ぶりで少し位高くついてもいい、
お財布もぼろぼろで使用できないのだから仕方ないと、

自分に言い聞かせ、少ない生活費から使ってしまった。
2~3日で帰るという主人が帰宅しても何も文句は言わない。

私は彼から心を貰っているので何が有っても耐えて行ける。
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風の音が聞こえる


台風13号は東海沖で熱帯低気圧に変わるとの事。
海水温が27度以下で低い為、勢力は大きくはならない。

梅雨らしい雨が紫陽花にざあざあ降って、
暖かさに慣れた私には冷たく感じる。

風もすうすう吹いて雨戸をカタコト揺らし、
長雨に入った事を知らせるようにうっとうしい。

富士山の麓は青くその上に白い雲が浮かび、
別れた親子のように濃灰色の雲が離れて飛んでいく。

その濃灰色の雲の後ろから様々な雲が
風に流され東から西へ走っていく。

雨に濡れた樹木の葉に鴎がきいきい泣いてもう一羽の鴎と
くるっと回転し、得意そうに雨空を舞いながら消えていった。

親戚の方から桃を頂きお礼の電話をした時、
帰郷した日に何もなかったように普通の会話を交わした。

親戚の人達に心配をかけたくはなかった。
近いうちに皆で食事に行きましょうと話して電話を切った。

今夜は、海は荒れて波がやゝ高い。
何処からともなく吹いてくる風の音だけが聞こえる。
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柿の花
梅雨に入っても7日の深夜未明、そして7日の夕方少し雨がふり、
3日に帰郷した翌日から晴れて汗ばむくらい。

主人経営の中古アパートも海の傍で長年住んでくれた方が引っ越し、
夜逃げした人の部屋も主人が毎日電化製品やごみ等を運んでいる。

その人達の事を何一つ文句も言わず
こつこつ運び片づけている主人に労いの言葉をかけ、

洗濯機が回っている間少し手伝ったり、
午前中、近所の親友にお土産を持って行った。

「海の近くの家は地震時に津波がくるから売れないの。」
親友に聞いて増々大震災の恐さを痛感する。

そういえば海辺には津波タワーが二か所作られて
今迄とは違う何かが脳裏を通りすぎていく。

東北の大地震で被害にあった人達は本当に気の毒に思っても、
その人達に会ったところで私には何も言えない。

あの経験をしていない私がどんなに労いの言葉をかけても
被害者の人達に募金をしようが心のなかに入る事は出来ない。

あっと言う間に6月も9日になり
長年アパートに住んでくれたご主人様が我が家にやってきた。

笑顔で挨拶を交わし「鍵を渡す為に何度か来ましたよ。」そして
その方の奥様が癌の末期で寝たきりになった話を聞きショックを受けた。

その奥様とはバスツアーに行った事のある元気な人だったのに。
お付き合いはそれだけだったが年に数回電話連絡だけしていた。

引っ越し先を聞いたので暇ができたらお見舞いに行き、
私にできる事をしてあげたい。

暦では5日頃、二十四節気の芒種に入り芒(のぎ)のある穀物、
稲や麦等に穂がでる穀物の種をまく季節という事から芒種と言われる。

若葉も濃緑に変わり梅の実も青から黄色に変わる頃。
もう少し経てば清流の畔に蛍が飛び交う。

なんて素敵な光景なのか、我が家も白い柿の花が咲き始め、
緑の風が私の頬を優しく撫でてくれた。
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我が家へ


蒸し暑い沖縄から飛行機に乗った時は霧が深く、
濃灰色の空気が漂い何も見えなかった。

15分も経てば真っ青な空と雪のように真っ白な雲が
様々な形をしてどんどん流れていく。

1時間後には美しい海が見えたり隠れたり、
新幹線の3倍の速さで飛んでいるとのこと。

空港に着陸し、バス、電車、バス、タクシーと乗り換え、
夕方、我が家に着く頃は何ともいえない静寂さを感じた。

私が主人よりも先に我が家の玄関に着いた時、
閉めてあるはずの鍵が開きドアーが少し開いていた。

そして60着位かけられる衣装ハンガーが倒れていた事に、
何故?誰が鍵を開けたのか、主人は警察に来て頂いた。

不幸中の幸いに大切な物は何も無くなっていない。
警察官は30分位で帰って行ったが胸中は穏やかではない。

3日、4日、5日と役所の方や近所の人達も来て留守中の事を
細かくお話して頂き、少しづつ落ち着いてきた。

過ごしやすい風が吹いて畔には白鷺が遊び長閑な風景のなか、
外出をして用事を済ませ我が家に戻り夕食の支度をする。

長期間、留守にすると私は何となく故郷になじめない。
慣れゝば以前の故郷に戻ると思う。

古い我が家の狭い庭には琵琶がたわわに実って、
手作り池の金魚達も生きていてくれ嬉しい。

大きくなったさくらんぼの木の葉が暗い夜空にざわざわと、
初夏の涼しい風に揺れている。
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