2020年01月の記事


南国の冬
四季で一番寒い時期の大寒。
北国は今冬は温暖とのこと。

温暖とは言え寒さ厳しい日も多々あるでしょう。
この頃、年を取ったと思っていた主人が
急な下り坂をマラソン中に転んでしまった。

毎日走っている坂道なのに転ぶとは、
年をとった証拠だと思う。

傍にいた方が「救急車を呼びましょうか。」
「いいえ構わないで下さい。」と断ったらしい。

顔や手足を血に染めて帰宅した時は驚いた。
お店の人が消毒だけはしてくれたとの事。
沖縄の人達の優しさに感謝した私である。

気温差が大きく此のところ蒸し暑さから冷えて、
内地では雪が降り出して冬らしくなる。

大寒だもの雪が降るのは当然だと思う。
沖縄も暮色のような雨空が続くこの頃。

怪我の傷も癒えた主人は小学校へボランテァで
勉強を教えに行った。

小雨ふる坂道を自転車で登る彼の背中が
何となく寂しそうに見えた。

温暖な沖縄も今日は気温が15℃、
明日はもっと下がり部屋を暖める物は何も無い。

暖かさに慣れてしまった私もちょっと寒いと思う。
暑がりで寒がりになった自分は何て我儘なのか。

そんな私も坂道を上がると少し暖かくなってきた。
夏の温暖化を心配しながら私は歩いた。

別れ際 君が残した ほほ笑みは 暮色に似たる
風となりゆく sakura1205
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初恋の人


私は13才頃から30年くらい同じ人の夢を見ていた。
小6から机の横か後ろ前には何時もあの子が居た。

清潔そうなイメージで中学になっても同じクラス。
男子では学年で一位の成績、誰にも優しかった。

私は中二迄普通の成績で中三で少し上がったが、
バイトしながらの中学生活で勉強をしない生徒だった。

高校に入っても益々バイトが忙しくなり、
夏、冬休みは住み込みで働き、
元日の朝に両親の待つ家に帰宅をしていた。

炬燵でお餅を食べるだけのお正月でも、
両親の暖かさを感じホッとする。

どういう訳か同窓会で彼に会ってから
夢に出てこなくなった。

同窓会で話した彼に昔の面影は無かった。
昔のように美男子ではなく痩せてシワが目立つ。

今年二十年ぶりで年賀状を出したところ、
思いがけなく彼から返事が来て、
心のこもった賀状に嬉しくて、懐かしくて、、。

今迄の人生で素敵な人との出会いは有っても、
極貧の家の娘故に相手に迷惑をかけると思い、
交際は断り仕事だけに没頭していた。

青春時代なんて無かったので知らぬままに年を重ね、
何でも親の言う通りに辛い生活をしていた。

30歳頃、いつか必ず世間の人を見返して、
幸福にならなければと心に余裕もできてきた。

しかしながら幸福って自分の心が決めるもの。
少しでも満足をすればそれで幸福だと思いたい。

呑気者の私はいつも笑顔で暮らしていた、
同級生や回りの人達に愛されていた、
それで充分幸せだったと言える。
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