2017年08月の記事


処暑
処暑は二十四節気の一つで23日頃から白露迄の期間。
萩の花が咲き、穀物が実り始める頃。

厳しい暑さの峠を越し朝には涼風が吹き始め、
山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じる。

二百十日、二百二十日と共に台風襲来のシーズンである。
食中毒や夏バテが出る頃でまだ注意は必要かと思う。

そういえば午前4時前に辺りが明るかったのに、
今は既に暗く夜明けが遅くなったことが分かる。

海も山々もしらじらと明け、
秋が忍び寄ってくる感じを受ける。

朝5時起床していたのに夏バテか、夏風邪か、
身体が怠く頭痛がするので家事の合間に居眠りをする。

五個購入したホテイ葵が何十倍にも増えて、
家族が半分を池の外に出していた。

この頃は、真夏日が続き処暑とは思えない程の暑さに
汗が流れ、秋がそこまで来ている筈なのにと嘆く。

太平洋高気圧の他に更にチベット高気圧迄張り出し、
今日は37度の猛暑日になり熱風が部屋に入ってくる。

暑さが収まる処暑とは暦の上の事で
猛暑日に樹木の下で蝉が息絶えていた。

一夏を賑やかに鳴いていた数匹の蝉を
人に踏まれぬように庭の砂をかけて置く。

生あるものは必ず死を迎える事は寂しい。
悲しいけれど事実は受け止めなければならない。

裏どうりの水田を歩いて来れば稲穂が重たそうに実り、
うわー凄い稲穂が黄金色に光ってる、私は嬉しかった。

農家の方が苦労して育てた稲穂が実れば、
子供が育ったように「大きくなったね。」声をかけた。

夕方は午後6時過ぎで辺りはとっぷりと日が暮れ、
短日になった季節の速さに驚くばかりである。

むらさきに 明けゆく富士や 虫の声
sakura
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立秋
13日の午後、曇りの予報も外れ晴れの日曜日になり、
お客様は家族のお仕事が忙しい為都会に帰った。

4日前に活けたお墓のお花は既に枯れ始め、
少し豪華なお花と根付き香花を花瓶に活けてお線香をあげた。

新しい湧水を花瓶にいっぱい入れ石塔にお水をかけて
天国の3人にしばし語りかけた。

お爺ちゃん、お婆ちゃん、奥様、喉が渇いたでしょう。
中々来られなくてごめんなさいね。
三人で仲良くしていますか。

私は小さな声で天国の三人に問いかけた。
するとお爺ちゃんの形をした雲が大きな口を開けて豪快に笑った。

ここは家同士の争いも何もなくお酒も飲み放題だ!
お爺ちゃんに代って入道雲がそう答えたような気がする。

亡き奥様のお父様も亡くなり8日が49日だった事も
「突然死か!」天国の義祖父に伝えると驚く。

あれからお天気は曇りや小雨続きで鬱陶しい。
前線のようなものが張り出した天気図を見た。

前線だけなら再び暑さが戻り、
秋雨前線なら涼しさをもたらす筈である。

今日15日、お坊さんが仏様を拝んで冷茶を飲むと、
直ぐに次の山越様のお宅に向かって行く。

綺麗な絽の着物を着て高級車に乗った若い僧侶、
たったの五分のお経でお布施も高い。

だから坊主丸儲けなんて言う言葉をよく聞く。
でも僧侶になるには数年も厳しい修行を積むでしょう。

今日も小雨がぽつぽつ降る庭に降りて、
柿の実を一つ、二つ数えて居れば
亀が私の方に泳いできて人懐こい。

賑やかだったお盆も明日で終われば
可愛い三才児の言葉を思い出し一抹の寂しさを覚えた。

何となく涼風が吹き秋を感じる夜になる。
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真夏
8月の沢山ある異称の中で一番知られているのは葉月。
葉月は木々から葉が落ちる情景を表した言葉だった。

その反面、大暑で暑さが厳しい時節。
相変わらず家の周りは蝉しぐれの如く蝉が鳴いている。

池では金魚とヒメダカが「陽光が暑いね。」
亀さんが来てから可愛がってくれないと愚痴を言っていた。

亀は仲間に入れず何時も一人ぼっち。
主人は起床すると真っ先に亀を見に行く。

亀も卵を産んだ後は動きが早くなり、
私にも懐いて廊下のガラスを開けると急いで
私の方へ泳いでくるので可愛い。

今朝は晴れて陽光の眩しい朝から
夕方になると曇っても暑さで汗が止まらない。

草の茂みから発生するむっとする熱気、
草むらの中が外気より著しく高温多湿になっている。

草いきれのこもる緑の道や庭、
草いきれの匂いが室内まで入ってくる真夏。

強い台風5号が明日にも九州に上陸するとのこと。
奄美大島は50年に一度の大雨らしい。

九州に被害が出ないことを祈りたい。
6日は主人の試験かと思っていたら少し先になる。

明日は遠縁の法事に長女や次女達が出席する為、
主人も出席するが私は何の交流も無かったので迷う。

午後5時過ぎに再び太陽が顔をだし、
早めに家事をしなければ忙しくなる予感がする。

主婦は休んでいるようで休みはない。
一年中、旅行に連れて行って貰えず、外食も無い。

そんな生活のなかで彼の行動を見ていると
腹が立つ時もある。私だって人間だもの。

この真夏を乗り越えれば秋風が吹く日も近い。
私はこの真夏の一日一日を楽しみを探して生きてゆきたい。

風吹けば 香り漂ふ 草いきれ 無花果の葉に 夏の蝶
sakura
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