2022年02月の記事


如月のひとり言
君亡くて 心侘しき 桜散る 濡れとほるまで 
如月の雨

大好きだった初恋の生徒会長が亡くなり
ショックです。


如月の 野路うらうら 日に映えて 梅の香りは
春告げており

梅の香りは強く、春がきた事を教えてくれます。
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花の命
海辺に腰を下ろして
波の音を聞いていた。
何にも考えないで
ひたすら聞いていた。

私の心にぽっかり穴が開いたように
暮れなずむ色に心が沈んだ。

咲き始めた冬桜も綺麗だが散るのも早い。
私は冬桜のように簡単には散りたくない。

もっともっと生きなければならない。
生きて心根を聴いている。

喜怒哀楽の人間の感情は
きっときっと
母の胎内で
育まれたものに違いない。

波音のような
規則正しい波音を
ひたすら聴いていた。

私はいま忽然と
母の胎内から生まれた頃を
羊水の波間に浮かんでいた
胎児だった頃を。

体内の波音が
穏やかな日は母の心も
喜びにあふれ
楽しみに満ちていたでしょう。
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明子ひとり③




明子が小学五年生の頃、景気は徐々に良くなり、
周りを見ても好景気に幸せそうな光景が見られた。

その反面、明子の父は事業に失敗し、
借金生活を始め、家の苦しさを子供ながらに理解した。

学校に行けばとても理解できない先生が担任となる。
算数の時間になると簡単な問題が分からぬ子等に

竹の棒で頭を叩き、頭からは血を流す男子も数人見れば、
明子は恐怖感を覚えた。

まるで昭和初期か大正、明治時代のような厳しさ、
怖さを覚え、その子等はよく小学校を休校していた。

「先生、辞めて下さい!」と止める子は誰一人見えず、
明子が止めようかと思ったが勇気が出ない。

明子も余り勉強をする少女ではなく、
興味のある読売新聞の連載小説を毎朝読み
登校し、有名人の自叙伝等を読んでいた。

暮らしが貧しい我が家に家庭訪問した時、
先生はお酒を呑んでいた事を子供ながらに覚えている。

その後、明子は「何故お酒等を出したの!」母に
怒りをぶつけ親子喧嘩をした事もある。

兎に角変わった許せない先生だった。
今なら堂々と言える、何故あんな教育をしたのか、
全く宿題も勉強もしない子供が良いとは言わない。

只、打つならお尻を打てばいい。
翌年父兄会で問題になったらしい。

明子ももっと人並に勉強しておけば良かったと
後悔し大人になって暇を見て大原簿記学校に通った。

会社の事務には役に立ったと思う。
しかし実家の貧しさは世の中と反比例していくばかり。

高校受験だというのにバイトばかりしていた。
高校時代の昼食はお弁当もなく
梅干しのおにぎりばかり食べていた。

何とか高校卒業し会社の試験に合格して会社員となる。
会社では自分の言いたい事を言える女性になっていた。

明子19才の春も夢多き明るい女性に成長していた。
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