2012年06月の記事


行ってらっしゃい 


ピンクの紫陽花が風に吹かれて散っていく。
もう色あせて疲れたように何とか咲いている。

陽光の強い日差しが降り注ぐなか主人は長旅に出発した。
午前7時20分のバスに乗って行くんだ!

パンを少しでも食べたら?半袖のシャツも少しは持ったら?
正露丸は持った? 身体に気をつけて元気で暮らしてね。

行ってらっしゃい! 気持良く見送った。
私は、初めから歯科の治療や整形の治療やガン検診が有るので
「行かないわ。」と断ってある。

私が今朝寝坊をしていたら主人は無断で出かけて行ったと思う。
今朝、彼の足音が聞こえたので直ぐに階段を下りて来たから間にあった。

今迄の話では7月に行くと言っていたが何市に行くとか、
ホテル名等は絶対に教えず、1日早めて出発した。

北海道で好きなスポーツをしたり、身心ともにゆっくり暮らせばいい。
一週間も過ぎれば私も一人暮らしに慣れてくると思うが、
今日は身体の力が抜けてしまった。

なんて弱い人間なのか、自分が嫌になってしまう。
買物に行っても友達と話しても色々な事を考えれば涙がこぼれる。

町内行事や電話対応に追われている内に一ヶ月などすぐに過ぎてしまう。
そう自分に言い聞かせながら何とか1日が終わった。
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青々と
18度くらいで丁度すごし易い今朝6時起床。
食事の前に可燃ごみをごみ置き場に出しに行き辺りを見渡した。

1ヶ月前に田植えをした水田の方を見れば、水辺を鴨がすいすい泳ぎ、
田んぼの泥の匂いと苗が以前より伸びた事が目立つ。

小雨が降ったり晴れたり曇ったりのくるくる変わる天気、
樹木も田んぼの苗も青々と緑一色に染まり田園風景が美しい。

梅雨寒という言葉どおりに朝は半袖では肌寒い感じがして、
思わず近所の方が居る前でくしゃみをしてしまい苦笑い。

色々な用事があり整形外科へリハビリに行く事も出来ないので
就寝前に牽引する様な形で自分で手足を思いっきり引きのばしている。

そして起床時には筋力をつける為の体操をして軽く身体を動かす。
この1ヶ月間はお野菜煮、お魚、消化の良い食物だけを食べていた。

お肉や脂っこい物は食べた事がない。
なんか身体に力が入らない感じがする。

そろそろお肉類も少しずつ食べなければと思い、
食事も肉じゃが、おうどんに鳥肉を隠し味に入れて食している。

ビールを少し飲んだだけで顔を赤くしている主人を見て
私もウイスキーの水割かブランディーが飲みたいとふと思う。

これからは全て自分でする訳だから彼は居ない者と
心に言い聞かせて生活をしていてもまだ実感はない。
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7月の準備
4日前の台風4号上陸から既に4日が経ってしまい、
室内の衣変え、水漏れしている水道管の修理、壊れたシャワーの修理。

手先の器用な主人が水道水を止めながら修理をしている。
40年間の旅行ファイルも年号の古い順に階段の下を利用して整理していた。

大雑把な私とA型で几帳面な彼とは性格が全く合わないが、
無断旅行に行く時等の彼はいい加減だと思う。

その点、私は私生活で用心深く市内の男性に声をかけられても
数人でカラオケに行っても楽しく遊び家庭第一に考えて行動している。

私は今迄一度も無断外出や家出等した事はない。
ぼろな中古屋に住んでいても来月から主人は北海道に行くとのこと。

居所も教えられないという事は誰かと一緒に行き、
40日位は自宅を留守にして自由に遊んで来ると思う。

明日の事さえ分からぬ時代だから残りの人生は楽しんで生きればいい。
私が困るのは昨年のように震度5の地震がきたり、
大型台風がくると住まいが古いだけに不安になる。

明日の貴重な晴れを利用して近隣市へ草取りに行く予定になっていても、
腰痛の私はもっぱら夏用の部屋に模様替えを済ませておきたい。

来月からの生活を考えると寂しさと不安が込み上げて自信がない。
昨年は忙しさであっという間に7月が過ぎ8月半ばに彼が帰って来た。

海辺の我が家は窓を閉めても夜になれば冷んやりした空気が漂い、
「明日は神社のお掃除に来て下さい。」との電話が入った。
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紫陽花


白、アイボリー、いっぱいの紫陽花が玄関先に咲いている。
裏のお宅は涼しそうなブルーの紫陽花。

どの紫陽花も美しいけれど、
私はやっぱりピンクのふわふわした優しさを思わせる紫陽花が好き。

梅雨時に咲くお花だけあって雨がとてもよく似会う。
雨が降れば大粒の涙をこぼし、私を見てよと光ってる。

そっと両手で抱きしめてあげると嬉しそうに花びらが一片二片
ぱらぱらっとダンスをしながら地に落ちてしまった。

心なしかジージー蝉の声が聞こえていた。
家の周りの草が伸びてしまい、そろそろ刈り取らなければ。。。

台所のガラス窓の隙間から小さな蛇が室内に入ろうとした瞬間、
私はすぐに窓を閉めてお線香を立てた。

蛇はお線香の煙が嫌いな事を少女の頃母から聞いた覚えがある。
蛇と言えば縁起が良い動物として知られている。

金運にもご利益があり、農作物を荒らすネズミを食べる為、
豊穣の神、雨の恵みをもたらす神、更に脱皮を繰り返す習性や
長い寿命を得る動物としても知られている。

でも蛇は身の毛がよだつような思いがして好きになれない。
まだ梅雨入りしたばかりで台風が次々に接近しているのが気になる。

東海地方は20日に台風4号が上陸するおそれがある。
その後すぐに5号が後を追うように上陸するかもしれない。

地球温暖化の為に温かな空気が増えているので、
冷たい空気が少し吹くと台風が発生するらしい。

地球温暖化の原因となる二酸化炭素をどうしたら減らす事ができるのでしょう。
地球温暖化を防止するための国際条約が京都議定書で合意された。

大分前に川口順子議員が京都議定書に出席した事を思い出した。

8月、9月に多く発生する台風が既に6月で5個も発生している。
昨日は32度、今日も蒸し暑い日中で扇風機をお掃除して出した。
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爽やかな風
私は夢を見ていた。私は亡き父が居る前で「お母さん、しっかりしてよ!」
洋服を濡らしてしまった母を叱った。

「お洒落をするくらいの気持ちが無ければ駄目じゃない。」
50代後半とは言え、生活苦でお洒落等できない事は分かっていた。

色々な物が買えずに私の仕送りは生活費に使っていた。
弱々しくなった母が情けなくて悲しくて泣いていた私。

30分位の昼寝で、そんな夢を見ていたが人の声で目覚めた。
お墓参りに行かないので夢にでて来たのかもしれない。

今日は、強い日差しが降り注ぐなか主人と自転車で用足しに出かけ、
滅多に行かない場所迄足を延ばして彼のお付き合いをした。

私には未だ無理だと思いながら「行かなければ駄目だ!」毎日のように
出かける話を聞いていたので3件立ち寄って来た。

20日前後、常食を食べて居なかった為だるいと思いながら
自転車を飛ばし、彼について行った。

公園を通れば青い風が爽やかに吹いて気持が段々弾んできた。
二人とも中古自転車で特に主人の自転車はバッタンバッタン音がする。

どうせ出かけるなら温泉でも連れて行って貰いたい、、、
しかし、彼の心は既に北海道に向いている。

明日から雨が続く気配、おまけに台風が近づき梅雨前線とタッグを組んで、
来週は台風等の被害がでないようにと夜空に願う。
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梅雨冷え  
ぽつぽつ小雨が降る梅雨冷えの今朝、午前5時起床。
自分で食する五分粥を作って置き、家族のパン食の準備をして置く。

服用しているお薬の副作用がふらふらして眩暈がすると記載の通り、
2週間も飲んでいるうちについに昨日はバターンと倒れてしまった。

傍を通った主人は優しい言葉もかけてはくれず、
「こんな風になりたくない。」と呟いていた。

何時も、私は将来この人のお世話にはなれないと思い、
大きな病気等で倒れないように自分の身は自分で守ろうと思う。

痛みも気にならず直ぐに立って買物に行って来たが、
常食は一人のため、主人には筑前煮とオカラを作り
らっきょうとお吸い物を添える。

静岡県の女性は、日本で一位の健康長寿となり、
寝たきりにならずに元気なお年寄りが一番多いとのこと。

お水が美味しくお茶も美味しく、海の幸、山の幸、豊富な食物、
どこにも源泉が有り、空気が美味しくて自然が素晴らしい。

今日は梅雨冷えで熱海では16度、明日は27度になるらしい。
気温差が大きい日々が続いている。

梅雨が明ければ酷暑がやってくるので、この涼しい梅雨時を
有効に使いたい。
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梅雨入り




ぐっすり眠っていた今朝未明、ガタガタとガラスの揺れる音で目覚め、
テレビをつければ地震速報がでていた。

昨日、梅雨入りした空は暗く小雨がぽつぽつ降って
ちょっと肌寒いくらいの朝だった。

窓を開ければ冷たい風がすうすう吹いて、
知らぬ間に柿の花も地に落ちてしまい残念。

青葉ばかりが風に揺れている中、「びわ」のオレンジ色が目につく。
昼さがりから青空になればいっせいに鳥達が集まってくる。

白鷺や鴨達が餌を探して遊んでいる光景は遠くで見ても微笑ましい。
キイキイ鴎が頭上で自慢そうに飛んだり舞い降りたりしている。

散歩道は、たっぷりと水を含んだ青葉が陽光に照らされ
生き生きとした感じを受ける。

川の淵にピンク色の田螺(たにし)の卵がしがみついて
可愛さより不気味に感じながら孵化した田螺を想像した。

富士山頂の残雪から雪崩が縦に線を描いたように見え、
その下には白い雲が浮かんでいる。

日差しが弱いので山々の美しさが映えて自然が清々しい。
そんな時、ふと海の美しい沖縄を想い出した。
あの沖縄の海の風景には負けちゃう。
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びわ (枇杷)
昨夜は耳をすませて波の音、船の汽笛の音を聞きながら眠った。
訳の分からない恐い夢に魘されて目覚めたと思う。

雀のさえずりが合唱になり集団で樹木に集まる今朝、6時起床。
夜明けが早く午前3時半頃から辺りが明るくなる。

新聞配達のバイクの音、近所で早起きの奥様が窓を開ける音、
田植えの終わった水田から蛙の鳴き声等を枕元で聞いて居た。

強い日差しが降り注ぐ庭を見れば「びわ」が黄色みを帯びて
実った事が嬉しくて傍へ歩み寄る。

一番下の方にオレンジ色の「びわ」を2~3個見つけ、
「こんなに小さな木から実ってくれて有り難う。」語りかけながら
手のひらに乗せた。

体調が戻った主人に手渡せば食後にパイナップルと一緒に食していた。

私の方が5日後にウイルス性胃腸炎になったので治りも遅い。
私はお粥の摂取量を増やし、梅干し、大根おろし、大根人参煮つけ一切れ、
りんご果汁少々、お薬は吐き気止めだけを飲んでいる。

何を一口食べても美味しい。
これでお薬をやめても吐き気が治まれば完治すると思うけれど、、。

早く常食を摂って体力を付けたい。
するべき事が山積みになっている。

血潮紅葉の赤い葉が玄関先から前のお宅の傍迄上下に広がり、
涼しい夜風にカサカサ音をたてゝ不気味に揺れ動いている。

目がいくの 寄りそい合いし 枇杷の実に。
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