2021年10月の記事


霜降
今日は、二十四節気の霜降で秋が一段と深まり、朝霜が降りる頃。
すっかり秋も深まり紅葉や楓は黄葉し、
日本列島は北から除々に燃えるような赤色に染まる。

今日、最寄りの空港に電話をすれば「年末まで欠航」と聞く。
また名古屋中部空港か羽田空港まで
何度も乗り換えて途上しなければならない。

両手、背中に荷物を抱えて行くのも気が重くなる。
強歩やマラソンで鍛えた主人は歩くのが速すぎて、
歩調を合わせるのに疲れてしまう。

身長175センチの彼と私では速度も違う筈。
かと言え暖房器具も毛布等何もない家で
年末まで暮らしたとしても4か月沖縄に滞在するだけ。

深夜聞こえる漁師さんの船の汽笛が寂しく聞こえ、
明け方まで働く漁師さん、夜の仕事は大変でしょう。

強風の夜は家の傍まで船が寄ってくる感じがする。
そんな音を聞きながら再び眠ってしまう私である。

朝は5時になれば自然に目覚めるので一階に降りて
朝食の用意をして置く。

朝は冷えて水仕事は手が悴んで荒れる為、
保湿クリームをつけるように心掛けている。

霜が降るころだもの、朝晩冷えるのは当然の事だと思う。
その日その日を大切にして頑張って歩きたい。
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菊日和




水辺にカモメが飛び降りて餌を探している。
小菊を作っている農家を知っているので小菊を見て可愛い花だと思う。

伊藤左千夫の「野菊の墓」の話を昔、父に聞いた事がある。
昔、昔、その昔、
「まだあげ初めし前髪の」年頃の文学少女が、
胸に秘めた想いを言葉にする事もできず、

憧れの君にそっと一輪のりんどうを手渡した。
返礼に野菊を期待して、、。

しかし美少年は文学には馴染みがなかった。
少女の初恋は、儚く消え去った。。。。。

後に「野菊の如き君なりき」というテーマで映画化されたとの事。
私は、そんな野菊の事を思い出しながらお仏壇に小菊を飾った。

そろそろ菊の花が咲くころ。
朝晩は冷え込み日中はまだ汗ばむ陽気、温度差が大きい。

夕暮れ時の海は波音だけがざぶざぶ聞こえ、
カモメがキイキイ鳴くばかり。

寂しくならないように陽光の眩しい昼の海を散歩する。
やる気がでて気持ちが明るくなれる。

小高い山の湯に行っても海は何処迄も続く。
黄ばんだ樹木の葉がぱらぱら落ちて、
私の顔の前にヒラリと舞う。

柿の葉も強風にはらはら散れば
大きな富有柿が顔を出し一個二個三個と数える。

家族が沖縄に行く気が無いような気がしてならない。
彼女と別れるのが寂しいのか、
私には彼の心は分からない。
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