2016年09月の記事


流れる秋
二度とない人生だから♪
テレビから歌が流れる。

そうだわ、やらなければならない事を忘れてた。
今の苦しみに泣いてる時じゃない。

一年か、十年か、二十年か判らぬ人生、
今日をにこにこ笑顔で暮らしたい。

台風で親友宅に一泊した日に、
主人は彼女のアパートに泊まって居た。

いいのよ、残りの人生は好きに生きて!
でも私は貴方を裏切るような行為はしない。

私だって一人の女です。
心に大切に思う人の一人や二人は居る。
それでも人の道に外れた事はしないわ。

秋雨前線の影響か激しい雨が降る。
楓の葉にさらさらさらと、土にバシャバシャと。

桃色の山萩にふる雨は泣くように降り、
秋桜に降る雨はしとしと静かに花びらを濡らす。

秋の雨は冷たくて半袖の腕が振るえる。
剪定した庭に強風で柿の葉が散り始めた。

黄色く色づいた葉が散れば、
オレンジ色に実った柿がはっきり見える。

うつむいて枝にしがみつき落ちそうな柿。
私も喧嘩ばかりしているときじゃない。

彼にお茶を入れ、誉めて煽てゝ居れば機嫌がいい。
只、言葉を掛ければ「静かにしろ!」と威張る。

この人は必要な言葉以外は使えないと何時も思う。
優しい人と一緒になれば良かったと悔やむばかり。

外は雨、雨を集めた川の流れは速い。
今秋も、季節の移ろいも流れるように早い。
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黄金色の穂


心なしか空が高くなったわ。
短日になり秋らしい涼しい空気が漂う。

今週はずっと雨、雨、秋の長雨のなか、
昨日は市外の病院に検査に行って来た。

この頃、ドキドキするので心電図を撮れば
脈拍数が何時もより異常に多かった。

放って置けば長島さんみたいになっちゃうよ!
医師にそう言われ、錠剤二分の一錠を処方して頂く。

このお薬を飲めば治ると信じて飲んでも、
今日で二日経つ、脈拍数は減らない。
気にしないで続けてみよう。

今日は雨もやみ薄日が差して
心地いいお天気になる。

主人は庭木の伐採を始め、
伐採した木や枝が枯れるまで放って置くらしい。

辺りはすっかり秋の気配がし、
秋桜がゆらゆら風に揺れていた。

台風が来なければ秋って涼しくて爽やか。
日増しに夜が長くなり十五夜も過ぎた。

そんな事を思いながら足は畦道に向かっていた。
青臭い匂いが風に乗ってどこまでも付いてくる。

刈り取らぬ稲穂は頭を垂れ、
まるで疲れた私のようにしょんぼりしていた。

刈り取った田圃の後に雀達が群がり、
お米を食べにきたのでしょうか。

早く帰ろうと思っていたら白鷺が番で舞い降りた。
手招きすればするほど遠ざかってしまう。

自然の光景が見られるのも後幾日か、
来月は遠い島へ行かなければならない。

黄金の穂 落ちてこぼれて 秋を知る sakura.
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九月の雨
深夜、急に激しい雨音で目覚めるこの頃、
浜松に上陸する前に、温帯低気圧に変わった台風13号。

海辺の中古の我が家に居ると雨漏りを心配したり、
主人が壁を取りアルミガラスに変えた場所から雨が吹きこむ。

婦人会の友人のご主人様が塗料屋をしているため、
何度、ペンキを塗って貰いたいと思ったか判らない。

そんな事をすれば、家を明るくしようとアルミガラスに変えた
彼が怒気を含んだ声で気分を悪くするのは判る。

一階の部屋に壁が有るだけで我が家はしっかりしていた。
只、目の前に海が有るだけで街中よりも家が傷む。

以前の台風9号より13号は勢力は弱い。しかし、
秋雨前線等と重なり、朝から激しい雨になる。

大雨警報は解除されても雨は止むことはない。
秋の空気と夏の空気が混ざってきた。

September rain rain 九月の雨は冷たくて。
九月の雨が流行った頃から、この歌を口ずさみ買物に行く。

きっと心の中でホッとしているから、
大好きな歌が出てくるのだと思う。

暇な時を見計らい心をこめて歌の練習をし、
おそらく隣近所に聞こえているかも知れない。

一昨日、アパートを引っ越した部屋から運んだ
荷物の片づけに午後から時間を使い汗をかく。

器用な主人はベッドを作り今夜から一階で眠るらしい。
同じ部屋で同じ空気を吸っていただけの夫婦だから、
一階で眠るのも二階で眠るのも同じこと。

台風13号が去った後の夜は蒸し暑い。
夜空を見てオレンジ色の三日月が煌々と光り、
僅かな星がキラキラ輝いている。

冷たい彼の言葉に三日月がぼーっと霞み、
涙が潤み唇をかみしめる。
正しい時は謝らぬ我の強い自分になっていた。
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秋晴れ
こんなに空が青く穏やかに白い雲が流れ、
葡萄、梨、無花果、林檎等が美味しい時節。

涼しくなっても短日になる秋は何となく寂しい。
日暮れになると小鳥達は素早く山へ帰ってしまう。

虫の音が賑やかになれば秋だわと思う。
都会に住んで居た頃は四季等関係なくすごしていた。

隣近所が賑やかで楽しく暮らしていた感じがする。
地方に住むから寂しい訳じゃない。

海の近くには住みたいとは思っていない。
美しい海は時には豹変して津波や台風と化す。

台風10号が東北等に大きな爪痕を残し、
既に12号が震災地九州に4日にも上陸する。

野山にはススキが揺れて秋が訪れようとしている。
中旬になれば秋桜が色とりどりに咲き乱れ美しい。

昨日は用事を兼ねて3件立ち寄り、
防災用具等は買う暇も無く日が暮れてしまった。

主人とは5日間、一言の会話も無くすごして居る為、
遠出する時には車に乗せて貰う事も無く不便をしている。

どんなに暑い日中でも、一人で外出をして
口うるさく言われるより疲れても電車やバスを利用する。

秋と言えば、子供の頃から父のスーパーを手伝い、
いらっしゃいませ!生意気に大人の様に振る舞っていた。

問屋さんが果実を持参すれば葡萄等を味見して、
父に叱られた事は数回あった。

静かな父に「もっと大きな声を出して。」注意しては、
「生意気だ。」と言われ、喧嘩をした程気の強い子供だった。

社会人になって極貧生活が続いた時は、
月給は殆ど父に渡していたことは嫌ではなかった。

年老いた父に協力しない訳にはいかない。
年を取るたびに優しくなる父を大切に思うようになる。

お父さん、あの時の葡萄や梨が食べたいわ。
今なら何でもお父さんに贅沢をさせてあげられる。

今更、何を言っても天国には届かずもう遅い。
一生、苦労続きで逝った父の人生は気の毒でならない。

仕方ないね、誰にも其々の人生が有るのだから。
少しずつ夜長になり虫の音の合唱が聞こえる。
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