2018年06月の記事


夏至
先日、神奈川に嫁いだ次女が家に寄ってくれた。
無言で玄関に入り、空き部屋の箪笥の中を探していた。

「泊まっていきなさい!」主人が気を遣えば
「こんなボロな家に泊まらない。」
そんな会話が私の部屋に聞こえた。

夕方、あらっ〇〇さんが居ないわと気づいた時には
彼女の姿は消えていた。

「帰ります。」の一言も言わずに、
バス、新幹線で帰るとは驚いてしまう。

夕食は何にしようか3人分考えていた。
ああいう性格だから気にするな!彼が言う。

そういえば父親の彼も無断旅行をする点など、
親子って似ている点があるとつくづく思う。

彼も世界遺産研究会という名目をつけて
無断旅行に行って1週間位で帰宅すると思う。

私は、月給を頂いている家政婦だと
思っているし、彼は用心棒だと思っている。

夫婦とか妻とか意識するから喧嘩をしたり、
憎しみも沸いてくる。

只、相手がマラソンで努力をした時や
資格試験に合格した時などには尊敬をする。

今日も太平洋高気圧が張り出し暑い日中に、
日傘をさして左手に鞄を持ちながら歩いた。

その時、心なしか蝉が鳴いていたような気がした。
用心棒でも夜に話し相手が居ないのは寂しいもの。

人間は、誰もたった一人では生きていけない。
時めきも愛も無い生活は慣れている。

話し相手だけ居れば寂しくはない。
夏至は夜が一番短いから夜明けも早い。

夏至の夜 我に微笑む 半夏生 Sakura1205
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梅雨入り




6月6日は二十四節気の一つ芒種。
芒のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節、
ということから芒種と言われている。

梅雨入りしてからうっとうしい。
でも一度の人生を鬱陶しいと思うと
人生を無駄にしてしまう。

雨の降る中を外出すれば、初蝉の声を聴き、
紫陽花が日毎に色を変え風情がある。

雨は冷たくザアザア降ったりやんだり
濃緑の葉には水晶がいっぱい光っていた。

水辺には白鷺、カルガモ、鴎も舞い降りて、
餌を探している光景は可愛い。

夕方からぽつぽつ小雨が降り出し、
11日に台風5号が伊豆諸島を通る。

今年の6月は特別に気温が高い為か、
庭の琵琶を味見していた時、蛇の子を見つけた。

丈夫な網を投げて捕まえようと投げれば、
巧く網に入り出られなくて暴れていた。

数分で亡くなりホッと胸をなでおろす。
蛇の乳児なら白いが人間でいえば幼児かも知れない。

大きな太い蛇が来たらお線香の煙が嫌いなので
お線香はお仏壇に毎日のように焚く。

親亀は金魚達を食べてしまうので、
主人が心を鬼にして拾った水の無い川に置いて来た。

今日も彼が親亀の様子を見に行っても居ないらしい。
大雨の夜に、どうか良い人に亀を貰って欲しい、
雷の鳴る昨夜、二階の寝室で心配していた。

明後日、梅雨前線と台風5号で風雨が活発化する。
大雨になっても心の準備をしておきたい。
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