2018年12月の記事


黄色いハイビスカス




緩やかな坂道を上がると川幅3m位の川があり、
その先に行けば黄色いハイビスカスが咲いている。

今月上旬から快晴の日はなく、
晴れても夕方には雨になる。

所がこの頃、晴れる日が多くなり、
夕方一雨降っても日中に青空が見えるなんて嬉しい。

川の水もざぶざぶ音を立て水嵩が増していた。
ハイビスカスも色々な色が有る中で赤が多い。

黄色は辺りを明るくさせるので思わず笑顔になる。
午後6時には暗くなるので黄の花は良いと思う。

内地より1時間日没が遅いような気がする。
寂しがり屋の私も島の生活に何とか慣れてきた。

今日は、お水、お砂糖、お餅、お野菜、
結構、重い物を買ってしまった。

腕力は強くペットボトル等は
自分の手首で簡単に開けるので不便はしない。

住まいに戻る時は下り坂で足取りも軽く、
夕焼け空を見ながら一度も連絡が来ない主人の
ことを思い出す時もある。

リフォームは終わった筈、入居者が決まる迄
ストーブも無い寒い部屋に居ると思う。

それでも沖縄に来たくないから静岡で
自由奔放に生活したいのでしょう。

PCが動かなくなり私は一度だけ電話を掛けたが、
「うるさいぞ!」返事は20秒くらいで切られた。

その後、お歳暮の事や聞きたい事が有っても
「うるさい。」と言われるので電話も出来ない。

もう彼は遠い人になってしまった感じがしてならない。
離れて暮らしても会話もできない夫婦等夫婦ではない。

あの黄色いハイビスカスのように、
枯れても枯れても咲く強さ、
私はもっと強くならなければ生きてゆけない。

黄の花に 西日が差して 急ぐ道 変はり映えなき 
一年の暮れ 


sakura1205  
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南の島へ
この南の島に来る為に二回も空港に足を運んだ。
主人の運転する車で相当遠い駐車場に車を止めた。

21日の朝に冷え込む日中は快晴だった。
まるで心地よい位身体の汗を流してくれた。

しかし、彼の足は特別に速く、私は走って追いかけ、
両手背中に荷物を背負って「待って!」何度も声をかけた。

そして手荷物検査を済ませ、
事務手続きをする時になって「欠航です。」

私はガッカリして張り詰めた気持ちも崩れ、
家に帰る足取りも重かった。

再び23日なら混まないのでと言われていたが、
急に22日に行くと彼に言われ準備を始めた。

私は、大慌てで支度をして二人で空港に向かった。
搭乗すると空は何処までも青く美しい。

機内で誰かが笑った。
皆の顔が幸福そうに見えた。

空港から表通リに出れば少し風が吹いていた。
いや、違う、人が笑っていた。

この島は風が吹かない。
風が吹く代わりに人が笑う。

何度も来ている島でも着いた時は孤独で寂しい。
12月から一人で生活しなければならない。

静岡迄一緒に帰れないのなら、
文句は言わず従うだけ。

新しい本物の人生として、
私は明日も青空に向かって
少しずつ歩いて行こう。

ゆっくりと 歩むこの道 寒椿 sakura1205
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