2015年10月の記事


霜降
霜降は二十四節気の一つ、18番目でこのころ霜が降り始めると言う。
24日頃で霜は氷の結晶で朝起床時に庭や道沿いが、

霜で真っ白になっている事から空から降ってくると
思われていた為、霜は降ると言うらしい。

小学校1年生の頃、集団登校する時に霜を踏む音が
ザクザクと音を立て今でもあの音が忘れられない。

冬でも時々、雪の降る日があり大喜びをしても、
積もるほどは降らなかった。

霜も雪も車の通りが激しくあっという間に溶けてしまい、
がっかりした想い出がある。

沖縄では23日~25日まで産業祭りが那覇市奥武山公園で開催され、
様々な産品が出品され、大勢の人で賑わっていた。

販売コーナーでは北海道のホタテ焼き、長野県そば饅頭、
山形県の米沢牛コロッケ、愛知県の東海ワイン等、
1道3県の特別出展も有ったらしい。

私は、沖縄県産の食物は好まない為と暑くて堪らず、
回りを歩いた位で奥武山公園を出て2時間位で帰宅した。

午後5時半頃、夕日が沈む前に満月に欠けた月が眼に入った。
6時を過ぎれば暗くなり、月が夜の暗闇を照らしてくれる。

少しずつ形を変えながら何時も私を照らしてくれる月、
地上の全てをあまねく照らす月や星を見れば微笑んでしまう。

内地では秋から冬へと季節が変わっている頃の霜月、
南国も今夜はやや強い風が吹いている。

今朝、電話が一回だけ鳴ったのを思い出した。
それが何を意味するのか私には解っていた。

案の定、主人は食事時間を過ぎても帰らず、
午後8時に帰宅した時「夕食は食べて来た。」とのこと。

とても嬉しそうな顔して話しかけてきたので
私も話を合わせていた。

喧嘩をして嫌な気分になっても1日、笑っても1日ならば、
笑って暮らした方が得になることを知っているから。

来月は、彼は用事で3週間くらい静岡に戻るが、
私は、沖縄で一人暮らしをする予定になっている。

秋風の 立ち染めにしか 湯上りの 肌に寂しき 月の光よ。Sakura
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南の島へ



毎年、飛行機に乗っているのに中々慣れない。
あっという間に離陸し空に舞い上がる時、
揺れが大きく耳に激痛が走る。

山や海が見えなくなれば既に白い雲の中に入り、
どこまでも続く真っ白い綿のような雲ばかり。

早く那覇空港に着きますようにと心のなかで呟き、
四国周辺の海を通る頃は機内で案内図が出る。

その頃は耳が破れるほど痛くなり、
白い雲を見ながら次は鹿児島だわ!

気持ちは先へ先へと進むばかりで嫌で堪らなかった。
鹿児島から那覇空港迄が長く感じたが、
もう少しと自分に言い聞かせていた。

空港に到着し、荷物を受け取り空港の外に出る。
珍しく涼しい風が吹いていた。

右手に旅行ケース背中にバック左手でハンドバッグを持ち、
タクシーでアパートに着きホッとする。

部屋の中は埃っぽくて片づけを始めたものの、
今夏からお肉を食べず炭水化物、お魚お野菜だけの食生活だった。

片寄った食事が悪かったと知りつつダイエットを続け、
眩暈で倒れそうになり少し休み再び片づけを始めた。

これではいけないと思いお肉を少し位は食べ始めたが、
この蒸し暑さでは冷たい物を食してしまう。

翌日、ご近所に挨拶に行った時、痩せましたね!
叔母さんが私を抱きしめてくれた時、嬉し涙がでた。

南国の人は言葉も心も優しく人懐っこい。
貴女をあのお店で見かけましたよ。!
沖縄県に来てもどこで誰が見ているか分からない。

もう少し経てば熱帯夜、真夏日から解放される、
来月になれば秋風が吹き季節感のない街にも秋がやってくる。
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神無月も中旬になれば午前5時に船の汽笛、
漁師さんの船の汽笛で目覚める。

しらじらと夜が明ける前の僅かな明るさ。
小鳥達のさえずりが聞こえる。

何となく明るい朝はきっと晴れるわ。
そう思っているうちに辺りが明るくなった。

雨の夜に傘も差さずに買物をしていたら
風邪をひいてしまった。

沖縄行の荷物を段ボールにあれこれ入れて、
冷蔵庫の中身を徐々に減らしながらお掃除をした。

引っ越しする時は慌ただしくて無理をしてしまう。
昨年の秋、たわわに実った柿の実を段ボールで送り、
神無月から霜月まで沖縄で食していた。

柿の数は一年おきに多く少なくを繰り返し、
私の目を楽しませてくれる。

浮き草が川を流れるように行ったり来たり、
落ち着かない生活を始めて何年になるだろう。

何処にも行かずにこの家を建て直すか、
修理するか、近隣市に引っ越ししたい。

しかし、今の私にはそんな大きな買物はできない。
主人の財布の中身も分からず、
聞いても教えないので二度と聞かないと心に決めた。

今日も稲穂を刈り取った後の水田に、
白鷺、雀、鴎達が集まり特に雀の数が圧倒的に多い。

仕草を見て居れば可愛くて、つい足が止まってしまう。
こんな自然の風景が暫く見られなくなる。

さようなら白鷺、びくびくしないで生きてね。
さようなら雀、大勢で協力して強く生きてね。
さようなら鴎、威張らず小鳥達に優しくしてね。
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秋風
昨夜は宵っ張りをして午前0時迄起きていた。
0時を過ぎれば自然に眠気が差し起きて居られない。

老朽化した我が家の雨戸がカタコト音を立て、
早朝には船の汽笛が聞こえても眠り続けた。

何時もどうりに午前6時起床。
10月上旬にしては肌寒い位の秋風が吹いていた。

朝食の支度をする前にストレッチ体操をし、
エプロンを着て今朝はパン食とする。

暇な時間に裏通りに回り田圃道を散歩すれば、
稲刈りの終わった後に雀が群がり騒いでいた。

雀達は目ざとくこぼれ落ちたお米を食べに
毎年のように集まってくる。

今春に産まれた子雀かちょこちょこ歩いて
とっても仕草が可愛い。

畦道を吹く風はすっかり秋の風、ちょっと肌寒い夕暮れ。
風が少し冷たくなってきたから帰ろう。

まだ稲刈りをしていない田圃の稲穂を見れば
ススキが揺れるように波の如く揺れていた。

先週末、二人で神奈川迄向かったところで
次女の婚約者のご両親との食事会が中止と電話がきた。

婚約者の彼のお母様の体調が悪いからとのこと。
前から判っていたのに何故、当日に中止にするのか。

約束を守らず、ごめんねの一言も言えぬ二人に腹が立つ。
沢山の荷物を抱えて喜んで行った事が無駄になってしまった。

次女の婚約者の結婚条件が次々に変わって、
お母様が息子の家から病院に通いたい!

と言われご両親が彼の家に一緒に住むらしい。
お母様の病気が治る迄はご両親と彼が同居する。

貴女は看護師なのだから病気が完治するまで、
ご両親に優しく接してあげて!と私は次女に話した。

まだ結婚していない為、次女は別の住まいから出勤している。
暇な時は彼の家に行ってご両親に笑顔で接して貰いたい。

本当に彼を愛していれば何でも出来る筈。
ご両親に誠意をもって話し合いながら生活をすれば、
きっと良い事が有ると思う。

秋の夜は何となく静寂さが漂い、
海風の音だけが耳に残り寂しい。
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