十勝菜豆、外需輸出を支えた釧路港 海と陸の豆流通を結ぶシステム2610101
 十勝菜豆、外需輸出を支えた釧路港 海と陸の豆流通を結ぶシステム2610101
261010  原田 選穀 職安 保育 三上 ぶぶる23th.jpg
十勝菜豆―十勝で生産される隠元豆にエンドウ豆の総称。
 鉄道輸送され、釧路港からアジア大陸及び直接、ヨーロッパの戦闘対象地に輸出された。
 外国需要に対応した貨物取り扱いの流れ。

 搬入される貨物は、十勝川河口の大津から移転してきた三上貞治運送店が取り扱う。
 問屋の原田商店を通じ、まずは選穀 せんこく 作業に、移される。
 「選穀 せんこく」=収穫した穀物や豆から、良質な粒だけを選び分ける作業のこと。主に種子用や高品質品の生産。

 釧路港でその記録があるのは高橋駒吉選穀場。
 「選穀とは「選穀は、穀物・豆類などから、未熟粒・割れた粒・病害虫被害粒・異物(石・枝など)を取り除き、良い粒だけを残す作業」では、あるも。。
 不良粒=未熟粒・割れた粒・病害虫被害粒・異物を取りのぞいた上に、等級=価格の分別を行った。

 作業は収穫期から始まる性格があるから、常時の雇用ではなく、季節的な臨時雇用。
 貨車からの荷下ろしに、輸出用の船積にも「ヒトの手」が必要で、前者は女性、後者は男性に、斡旋する職業紹介所は不可欠。
 もちろん、豆の等級・選別・質保証に北海道庁出張所の質保証=監督が、モノ申す。

 女性、それも若手を採用しようとすれば当然、必要な子育て支援。「保育所」も配置。
 一方、大豆は食用油・肥料の豆粕・醸造業(味噌・醤油・納豆)、小豆は和菓子業界にその地位を築いてゆく。
 菜豆の急激な外国需要に対応する汽船輸出、大豆・小豆・手亡・菜豆の国内向け列車移出。

 原田康子著『海霧 うみぎり』、その最終章を理解するうえで不可欠。海陸輸送結節の港マチならではのシステム。