「利休百首」
 ワビスケ(侘助)という花は”椿”の一種で、他の椿と同じように寒い時期から花を咲かせ、茶人好みの花としても知られています。

「侘助」という名の由来には・・・・・、
●「侘数奇(わびすき)」が転じたとする説
●文禄・慶長の役の際、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったからという説(『広辞苑』などはこの説を採用している)
●その他、「千利休の下働きをしていた侘助という人物に由来する」など、諸説があるようです。

 処で、千利休が教えとして残した”道歌”は「利休百首」として今に伝わってるようですが、
その中に次のような句があります。

 「何にても 置き付けかへる 手離れは 恋しき人に わかるると知れ」

  (手を離す時は、恋しい人と別れる時のような余韻を持たせよ)
 
 上記はいわゆる「残心」を表現したものです。

残心とは最後まで心を残すこと。心を途切れないさせないことであり、それは相互扶助であるという認識を忘れずに心の緊張を持続させること、相手を尊重する思いやりの心でもあります。

 ちなみに、これも良く知られている
「人の行く裏に道あり花の山」も千利休の作と言われています。

下の句は「いずれを行くも散らぬ間に行け」です。

編集 みみ : 椿の時期ですか~~綺麗ですね!2か月のご無沙汰でした。