「雪中花・水仙」
 冬を可憐な姿で彩ってくれる「水仙」。
「スイセン」という名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもので、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来するそうです。

 12月から3月にかけて出回りが多くなる ヒガンバナ科の花で、古くから『雪中花』(せっちゅうか)として親しまれてきました。
白と黄色の花びらのニホンズイセンを正月の生け花用として使う人も多いです。

 地中海沿岸の原産で学名は「ナルキッソス」。ギリシャ神話に登場する水面に映った自分の顔に恋した美少年の名前に由来しているそうです。
このため花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」。自己陶酔者『ナルシシスト』の語源だと言われています。

 花は長持ちし、香りには心を落ち着ける作用があるとされます。
近くの園芸店では例年並みの1本150~200円ほどで売られています。