「日本三景」
 多くの小中学校は夏休みに入り、水着とタオルをカバンにつめて毎日のようにプールに通った昔が懐かしく思い出されます。

 ところで、江戸時代のはじめ、全国を行脚した儒学者の”林春斎”が、その著書「日本国事跡考」で絶賛した三つの景観(下記)を「日本三景」と呼び、今日は林春斎の誕生日であることから「日本三景の日」となっています。


 【 松島 】     宮城県宮城郡松島町を中心とした多島海

 【 天橋立 】    京都府宮津市にある砂嘴(さし)

 【 厳島(宮島)】  広島県廿日市市にある厳島神社を中心とした島


 いずれも海に面し、付近には松林。この時期は特に海の青さと松の深い緑が一層際立ち素晴らしい景観となっています。

 松尾芭蕉が「奥の細道」の冒頭で「松島の月先心にかゝりて(松島の名月がまず気にかかって)」とした松島の月景色の素晴らしさは、14世紀初頭(鎌倉時代の後半)には中国にも知られていたと言います。

 今回の大地震と津波で松島町も被害を受けたと聞きましたが、被害は比較的軽微で、三景松島の復興は日々進んでいるそうです。