「土用丑の日」
 夏の土用入りで、今日は新聞の織り込みチラシには美味しそうな蒲焼きの写真が掲載され来店を促しています。

 ところで、一緒に食べると害があるとされる食物の組み合わせを「食べ合わせ」と言い、昔からそれらを一緒に食べてはいけないとされてきました。

 その一つに「うなぎと梅干」というのがありますが、医学的な根拠はなく、胃酸を濃くする梅干の働きが、うなぎの脂分の消化を助けるのでかえって好ましいそうです。
「うなぎと梅干」には贅沢への戒めといった説などがあるようですが、同時に多量に摂取すれば消化不良を起こしやすくなるため、食べ過ぎには注意です。

 ちなみに、「天ぷらとスイカ」「うなぎとスイカ」と言った食べ合わせは、油分の多い食べ物(天ぷらやうなぎ)と水分の多い食べ物(スイカ)を一緒に食べると、胃液が薄まり消化不良を起こし、体調を崩すことがあるため避けた方が無難です。

 また、「天ぷらとアイスクリーム」のように、体を温める食べ物(天ぷら)と体を冷やす食べ物(アイスクリームや氷)を一緒に食べると、胃に負担がかかるため、それを戒める意味の食べ合わせもあります。

 この時期、あの蒲焼きの香りはなんとも食欲をそそります。夏バテ予防にも是非食べておきたいところです。尚、2年連続の稚魚の不漁と輸入うなぎの価格上昇によって店頭価格が例年以上に値上がりしていることに加え、台風6号の通過がうなぎの消費に影響しそうです。