「言葉の乱れ・・。」
 言葉の乱れや国語力の低下は今に始まったことではありませんが、文化庁が発表した最新の「国語に関する世論調査」の結果を見ても、言葉本来の意味とは違う使用例や違った意味で理解しているケースが目立ちます。

 例えば、「さわり」は「話などの要点のこと」ですが、半数以上が「話などの最初の部分のこと」と理解しています。
また、「煮詰まる」については、4割近い人が「結論が出せない状態になること」と回答していますが、「結論が出る状態になること」が正解です。

 ちなみに「煮詰まる」については、若年層(16~19歳、20代、30代)では「結論が出せない」と解釈しているケースが多く、50代や60代では「結論が出る状態」という本来の意味で理解している人が多くなっており、この結果を踏まえて文化庁の担当者は「あと10年たてば、言葉の意味が本来と変わってしまうかもしれない」と述べています。

 又、メディア教育開発センターが以前、大学生を対象に語句の意味を問う調査を行ったところ、6割以上の大学生が「憂える」の意味を「喜ぶ」と答え、5割の学生が「懐柔する」の意味を「賄賂をもらう」と答えたそうです。

 もちろんこれは言葉の乱れ以前の問題です。こういったことを聞いたり目にした時の心情が「憂える」です。

編集 yattyan : 言葉には本来、情緒も含んでおり、この情緒を失くしてしまったのが最大の悲劇でしょうね。「経済大国滅亡史」(^^)
編集 十六夜 : 懐柔(かいじゅう) ←正しく読むことすら難しいかもしれませんね。どれも 日頃 使う機会がない、教えてくれる人がいない、ことが原因のひとつと思います。