「失敗学」
 数年前、「失敗学のすすめ」という本がビジネスマンの間でベストセラーになってました。

 「失敗は成功のもと」といいますが、「のど元すぎれば熱さ忘れる」とばかり同じミスを繰り返すのが人の常。
失敗した嫌なコトは早く忘れてしまいたいというのが人情です。

 失敗や事故、不祥事に関するニュースが相変わらず新聞やテレビで連日報道されていますが、失敗の責任追及とは別に、なぜそうした結果を招いたのかを多面的に前向きに分析し、そうならないための知識を語り継いでいくのが失敗学です。

 失敗=恥ととらえて隠してしまうのではなく、「災い転じて福となす」の発想が失敗の連鎖防止のために必要でしょうね。
「あつものに懲りて膾(なます)を吹く」だけでは、そこに埋もれた貴重なノウハウを活かすことができません。

 もちろん、失敗を恐れてチャレンジはできません。諸々の日常でも失敗することは多々起こるかと思います。その際、その失敗の原因を理解し、同じ過ちを繰り返さないようにすることは非常に重要なことです。