先住民族権
 先住民族権&領土返還交渉 二つの関係220304.

 ロシアのクリミヤ共和国侵攻で浮上した日本周辺の潜在課題。北海道は二つのネット記事に遭遇している。
 すでに2018年。プーチン大統領は「アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する」という考えを示した(2018年12月、モスクワでの人権評議会)。
 2022年2月26日というから、クリミヤ侵攻の翌々日、『夕刊フジ』が伝えていた。

 「北方領土」。
 戦後、ソ連のクナシリ、エトロフ、色丹、歯舞諸島それぞれの居住者一斉退去を契機に、「北方領土」の語は生まれたと思う。
 1945年2月のヤルタ協定で米英とソ連の間で「(ソ連に)千島列島がソ連に引き渡される、樺太南部をソ連に返還」が決定。
 ソ連は日本がポツダム宣言受諾、戦争終結を宣言したあとの「8月28日から9月5日までの間に北方四島を占領」と経過した。

 米英はなぜ「北千島と中部千島、南千島の間に線引きしなかったか」。ある意味、東西冷戦のケジメ、日本の戦争終結にむけての妥協であったものか。
 2012年から、「私の手で隣国同盟の改善」。それを旗印とする政権が主唱した。歴史的には対アメリカとの戦争を認めた大臣の孫を自認していた。
 「なぜに(安倍さんは)母方の祖父のいいぶんをばかり、父方の祖父は大政翼賛会に与しないで処罰されたヒトなのに」(元総理夫人談)。

 今、根室のヒトは困っている。クリミヤ侵攻の制裁で、ロシアからの水産物輸入途絶を見越して水産加工業の店じまいを言いだし始めたヒトが函館に居る。
 安倍氏退陣。そのときから言われていた。
《27回も会談して、地元に招いて馳走を振る舞い、3000億円も貢いだのに、いざって時、これ》。
クリミヤ侵攻前から発言していた、「プーチン氏は以前、『アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する』という考えを示した(2018年12月、モスクワでの人権評議会)」。

 根室といわず、北海道東部は戦後。「ソ連 北海道占拠  戦後」のキーワードで、次の情報にたどりつく。
「ソ連の最高指導者だったヨシフ・スターリン(1878~1953)が最初に目指した「第二次世界大戦の結果」は」、
 「北方4島ではなく、北海道の北半分だった」。
「南樺太と千島列島でソ連軍と対峙たいじした第5方面軍司令官、樋口季一郎(1888~1970)中将の決断がなければ、スターリンの北海道占領の野望は実現していた可能性が高い」(『読売新聞オンライン』 「『スターリンの野望』北海道占領を阻止した男」 https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20190125-OYT8T50003/)。