大名のファミリー化計画 50年の将軍期間
26男27女。あわせて53人の出生。
 50年権力の座にあった男の、壮大なプロジェクトと申すべきか。



 女性は大名家の正妻に、男子は養子、もしくは婿に送り込みその数=28人、計620万石に相当、と。

  27人は早世するも、それでも残り28人が生存。受け入れた大名家にはそれぞれ事情があった。識者は申す、

 1)借金の帳消し、下賜金という名のいわば持参金つきで財政が一息、
 2)朝廷をうごかし官位上昇、家格がアップ。
 3)孫誕生で家斉一族の初祖となる大名家ファミリー化をめざし、海岸線防備を強固なモノに。

 識者の申す欠陥
 4)血脈中央集権主義。官僚統制がめざされるべき中央集権制に向かう時代に<背をむけた>施策。
 5)膨大な出費を金銀改鋳でしのぎ、通貨の価値を低下させた。
 6)官位付与の朝廷に親密となり、将軍家に対抗する家柄が生じた。

 なかでも御三家、尾張家との行き違いが深刻さを増したで、3案を議論。

 大名家に事情 思惑実ったか 「英雄たちの選択」nhkBS3