太宰府で詠まれた、都の歌と 「あをによし」碑・小野老。
太宰府で詠まれた、都の歌と 「あをによし」碑・小野老。

 よく知られた一首。そと言うのも、自分は小六のときの社会科教科書で、知りましたですよ。



 「青丹吉 寧楽乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有」。
 「(ご存じ)青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」歌。

 碑は犬養孝先生の揮毫ということで。太宰府展示館の裏口を出て、政庁跡に入る入り口の傍らに設けられています。

 条坊制。長安を模したとされる大和・奈良の都城には及ばぬも、大陸を意識する一方、南九州の<隼人>への位置も。

 有力、卓越した官僚が配置され、大陸と対等に向き合うためには文人官僚を配置し、日本文化の水準を示す意図も、と。

 空は曇りで灰色。師走下旬の芝は茶ながら、「時」の流れを十二分に感ずるシチュエーション。