「10%の取水制限」
9月に入っても暑い日が続いています。
全国一の暑さで有名な埼玉県熊谷市では、30度を超す真夏日が今日で50日連続となり、統計開始以来の最長記録を更新中です。

 そんな記録的な暑さと少雨により、首都圏の水がめ、利根川水系の8つのダムの合計貯水率が39%にまで低下(過去3番目に低い貯水量)。8ダムのうち最も貯水容量が大きい矢木沢ダム(群馬県みなかみ町)の貯水率は6%と、ほぼカラの状態です。
 
 今後もまとまった雨の予想がなく、貯水量の回復がすぐには見込めないことから、利根川水系を利用する1都5県(東京都、千葉県、埼玉建、茨城建、群馬県、栃木県)では本日午前9時から10%の取水制限が始まっています。

 今のところ別の水系から補うことが可能であるため、日常生活への影響はほとんどないそうですが、しばらくまとまった降雨は期待薄なため状況の改善にはまだ時間がかかりそうです。

 ちなみに、利根川水系で取水制限が実施されるのは、2001年8月以来、11年ぶりのことで、その時は5日で取水制限が解除されました。
当時は8ダム合計の貯水率51%で、そこから67%まで回復した際に取水制限が解除され、その間の降水量はおよそ140ミリ(普通の低気圧でおよそ3~5回分)だったそうです。