「敬老の日」
明日月曜日は「敬老の日」ですが、長年の労に感謝し年配者を敬うこの習慣は聖徳太子の時代にまでさかのぼるそうです。

 最近は「グッドエイジング(いい年の重ね)」といった、人生の後半をいきいきと楽しく生きる積極的な考え方も定着しつつあります。

 ところで、「全国有料老人ホーム協会」が毎年募集し、恒例となっている「シルバー川柳」の入選作品が先日発表されてましたのでいくつかご紹介したいと思います。
 
お迎えは、何処から来るのと孫が聞く。

これ大事、あれも大事とゴミの部屋。

誕生日、ローソク吹いて立ちくらみ。

振り返り、犬が気遣う散歩道。

未練ない、言うが地震で先に逃げ。

「いらっしゃい」孫を迎えて去る諭吉。

目には蚊を、耳には蝉を飼っている。

カード増え、暗証番号裏に書き。

未だ生きる、つもりで並ぶ宝くじ。

飲み代が、酒から薬にかわる年。

「お年です」それが病気か田舎医者。

ボランティア、するもされるも高齢者。

歩こう会、アルコール会と聞き違え。

なれそめを、初めてきいた通夜の晩。

聴力の、検査で測れぬ地獄耳。

万歩計、半分以上探しもの。

中身より、字の大きさで選ぶ本。

少ないが、満額払う散髪代。

若作り、席をゆずられムダを知り。

入場料、顔見て即座に割り引かれ。

「老い」という言葉の持つイメージとは違う小気味良い作品の数々に、
どこか秋空に似た清々しささえ感じます。