「公共広告」
 東日本大震災発生以降、テレビでACジャパン(旧公共広告機構)のコマーシャル(CM)が大量に流されています。

 ACジャパンは、全国の企業から寄せられた資金で運営されている非営利の「特例社団法人」で、広告を通じて社会に貢献しようとの趣旨の下に活動しています。
その広告は通常、企業がCMを自粛した際や、番組がスポンサーを獲得できない時などに、空いた広告枠を埋めるために放送される仕組みになっているようです。

 そして今回の大震災で多くの企業がCMを自粛したり、内容が今の情勢にそぐわない事で取り止めになったりで、結果としてACのCMが大量に放送される事態になってます。

 ちなみに、ACのCMで使われている金子みすゞの「こだまでしょうか」という詩と、宮澤章二の「行為の意味」という詩の一部(「思い」は見えないけれど「思いやり」はだれにでも見える)に問い合わせが相次ぎ、関連本への注文が急増しているそうです。
  
  http://acore-omiya.net/?eid=105

 一方、今回放映されているCMは空白になった広告枠を埋めるために予めスットクされていた素材であり、内容的に非常時対応で作られたものではないことから苦情も殺到してます。
ACのCMを流すのは放送局側の自己都合・自主判断なのですが、中には「ACが広告枠を買い取ったのか」などといった的外れな問い合わせも多いそうです。

 尚、アントニオ猪木氏、西田敏行氏、SMAP、サッカーの長友佑都選手らが出演した、東日本大震災の被災者支援を呼び掛けるACの新CMが近々オンエアされるようです。