「巨大地震 ”海外メディア”の論調」
 今回の巨大地震に就いて ”海外メディア” が発したメッセージが出ていたので、此処にいくつかをご紹介しておきます。

◆ワシントン・ポスト

 「大災害が起こった後には社会の強さが露呈する。生存者らは穏やかで理性的であるだけではなく、礼儀正しさと驚くほど互いに励まし合い、困難に立ち向かっている」

 「日本は世界で唯一、原爆投下された国だからこそ、可能な限り精密に原子炉を作っているはずだ。有能で技術に秀でた日本人が安全な原子炉をつくることができなければ、誰ができるというのか」

◆USAトゥデイ

 「原子炉内には、核爆発を引き起こすのに十分なウランが存在しない」

 ※原発事故による核爆発の危険性について、ダルトン原子力研究所の教授がその可能性はないとして理由を述べています。

◆フィナンシャル・タイムズ

 「これほどの悲劇に慣れさせられた文明があるとすれば、それは日本社会である。日本の国民はうまく対処していく。それは間違いないように思える」

◆ニューヨークタイムズ

 「自分は日本人の回復力と忍耐力の強さに接し、高潔さと勇気を感じた。日本人はきっとそうした力を発揮するだろう」

 「無名の彼らは、何百万人もの同胞を危険にさらすことのないよう、放射線と火災に勇敢に立ち向かっている」

 ※敷地内にとどまり原子炉の冷却に当たっている作業員らの奮闘について、「最後の砦」という見出しをつけて取り上げています。

 日本国内にいる外国人に退避の動きが広がっている中にあって、ロシア通信東京支社長は東京に残る理由について「危機的状況下でも、日本では略奪行為やパニックが起きていない。この社会は大丈夫だと信じる」と述べています。