「花粉症予想」
民間気象情報のウェザーニューズが、来春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量の予想を発表しました。

 一般的な花粉症の主因となるスギ花粉の生産量は、前年の夏の天候、特に日照時間との関係が深い(光合成によって生産量が増えるため)と言われています。
また、飛散数の少ない年の翌年は飛散量が増える傾向があり(表年)、多く飛散した翌年は少なかったりと(裏年)、花粉の飛散量は年ごとに交互に増減する傾向が確認されています。

 ご存じのように今年の夏は記録的な猛暑となり、少雨で日照時間も長かったことに加え、来年は表年(統計的に多い年)にあたります。

 ウェザーニューズが花粉飛散量のもととなるスギの雄花の調査結果や上記観点を含め総合的に考慮して出した来春の飛散量は、全国的に今年の5倍、大量飛散を記録した2005年と同等か、それ以上になると予想されています。

 ちなみに、今春と比べた場合、最も飛散量が多いのが近畿で全国最大の10倍、関東・北陸・甲信・東海が7~8倍、東北北部・山陽が5~6倍、四国が6~7倍、東北南部・山陰が2~3倍、九州が3倍の見通しとなっています。

 なお、花粉症患者が増えると花粉症対策に使う費用が増大する(花粉症特需)一方、シーズン中は外出などが控えられるため個人消費全体としては減少する傾向があるそうです。