「日本国の崩壊」
先般、内閣府が発表した世論調査の結果によると、「結婚は個人の自由だから結婚してもしなくてもどちらでもいい」と答える人が70%にのぼることが分かりました。
又、「結婚しても必ずしも子供を持つ必要がない」との問いには42.8%が賛成と答え、平成4年の調査開始以来、過去最高となってました。

一般の新聞紙面上で取り上げられていたニュースですが、その論調は少し能天気過ぎると私は感じました。

 これまでも出生率の低下に関連するニュースは度々報道されていましたが、「結婚はしてもしなくてもいい」という回答が70%を占めるという今回の結果は衝撃的です。

 これは、親・学校を通じた日本の教育の結果です。
家族を、人類を維持していくためにはどういうことが必要なのか、家族の愛情はどれほど重要なものなのか、という「価値観」について日本は教育が出来ていないということだと思います。

 このままでは、日本は「国家」を形成できなくなる危険性すら感じます。

 かつて魯迅は日本を訪れた際の感想として、「中国人は砂のようにサラサラしているのに対して、日本人は米のようだ」という趣旨のことを記録として残しています。

 当時の日本人という民族は、「非常に人と人の結びつきが強かった」ということでしょうが、残念ながら今の日本人にその面影はありません。

 おそらく世界の国で同じような調査を行ったとしても、この日本の数字の半分にも届かない結果になると僕は思います。
唯一、日本に近い結果が出る可能性があるのは韓国ですが、それでも日本には遠く及ばないでしょう。

 今回の結果は常識では考えられないレベルの数字であり、国家は将来についての危険性を真剣に感じ取るべきだと思います。