「年越し蕎麦」
 クリスマスも終わり、年末の大掃除やお正月用の買い出しなどで皆様、忙しく過ごされてる事と思います。
やがて大晦日の年越し蕎麦でようやくお正月を迎える準備が整いますね。

 年越し蕎麦については、晦日蕎麦、つごもり蕎麦など言い方は様々あるようですが、由来にもいくつかあるようです。
一つは、その昔、あるお寺が、貧しくて年の越せない人々に蕎麦がき(蕎麦粉を熱湯でこねたもの)をふるまったところ、翌年から皆に運が向いてきたことから、“運そば”として広まったというもの。
又、もともと商家では、つごもり、つまり月末に蕎麦を食べる習慣があり、それが元になったとする説等々。

 痩せ地でも実を結ぶ蕎麦は、雨や風にも強い植物です。風に寝かされても、雨に打たれても翌日には起き直ります。
このことから捲土重来(けんどちょうらい)を期す食べ物とも言われています。

 序でに縁起話を少し。正月飾りの門松。
松は長寿を、竹は発展を願い、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」との諺もあります。
さらに縁起を担ぐ場合は、風雪に耐え、百花に先がけ花開く梅花を、ワラなどでかたどり添えます。
ちなみに門松は、苦に通じる二十九日を避け、三十日までに飾るとされ、大晦日に慌てて飾るのは、「一夜飾り」といって年神様に対し礼を失するといわれています。

 お正月のお節(おせち)。
来客の度に台所に立たなくてもいいように、日持ちのよい料理を重箱に詰めたお節料理も縁起の良い食材でいっぱいです。
マメ(健康)に暮らせるようにと黒豆を、子孫を増やし家が繁栄するようにと数の子を、喜ぶことが多いようにと昆布巻きを、腰が曲がるまで長生きしたいとの願いで海老を、金運を
呼ぶ栗きんとん(金団)、遠くまで見通せるレンコンなどなど。

 また、赤い実の南天も、福寿草の花とセットで「難を転じて福となす」という縁起物として正月飾りに用いられます。

 単なる縁起担ぎと笑う人もいるかもしれませんが、大事なのは形ではなく、そこに込められた気持ちでしょうね。

編集 テラマチ : 年越し蕎麦 お節料理 門松 どれも大事な風習ですね それぞれに意味があり それを残すのが大事ですね^^