「夏も近づく・・・・」
初夏を通り越し、真夏の暑さとなった昨日、海辺ではシャツを脱いで日光浴を楽しむ大勢の人で、さながら盛夏のような賑やかさだったようです。。

 賑やかといえば昨日は、日本の三大祭りの一つ神田祭の神輿宮入(みこしみやいり)が行われ、およそ百基の神輿や山車が次々と繰り出し練り歩いた神田・日本橋・大手・丸の内・秋葉原などは大変な熱気に包まれたようですね。

 話は変わりますが、秀吉が一夜で城を築いたという挿話で有名な墨俣(洲俣)は現在の岐阜県大垣市にあり、木曽三川(木曽川、揖斐川、墨俣川)に挟まれたこの地は交通上及び戦略上の要地であり、「美濃(現在の岐阜県の一部)を制する者は天下を制する」として度々合戦の舞台となってます。

 旧名「墨俣川」は現在の長良川です。
岐阜県の大日ヶ岳を源流とし、一部では岐阜県と愛知県の県境をなし、三重県を経て伊勢湾に注いでいます。
清流としても有名で、静岡の柿田川、高知県を流れる四万十川とともに日本三大清流と呼ばれ、上流はJTB選定の「秘境100選」、環境省からは「名水百選」や河川で唯一の「水浴場88選」にも選定されています。

 そして、長良川といえば鵜飼いですね。
長良川の鵜飼いは毎年5月11日から10月15日までで、今夜は代々世襲制の鵜匠らによって鵜飼い開き(御料鵜飼)が執り行われるそうです。
およそ1300年続く伝統漁法は、勇壮な歴史絵巻のようで、見る者を幽玄の世界へと誘います。

 鵜匠の芸術的な技を目にしたチャップリンは「ワンダフル」を連発したといわれ、松尾芭蕉はその場を去る名残惜しさか、鵜の気持ちを思ってか、はたまた永遠であってほしい時間の儚さを詠んでか・・・・、
「おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな」  という有名な句を残しました。

 そんな鵜飼いの始まりも、夏の近さを感じさせます。