「今年のゴールデンウィーク」
 今年も「ゴールデンウィーク」は終わりました。
期間中の高速道路は、千円で乗り放題となる休日割引制度により、一部で60キロメートルを超す渋滞となるなど各地で大混雑となっようです。
 
 レンタカーの「わ」ナンバーやキャンピングカーも目立ち、普段あまり遠出をしない人を含め多くの人が「千円乗り放題」を満喫したようです。
客が入りすぎて休業せざるをえなかった人気飲食店や、サービス・エリアの売店では例年の数倍の売上を記録したところもあったとのこと。

 第一生命経済研究所の試算では、今回の高速道路の値下げによって観光地の宿泊や飲食などレジャー需要が増え、2009―10年度で7900億円程度の経済効果が見込まれるとしています。

 一方、渋滞にうんざりという人も多く、各地での混雑を報じた新聞には「高速料金が安いと込みすぎてしまい、メリットを感じない。できれば早く料金を元に戻してほしい」というドイライバーの声が掲載されていました。
また、千円乗り放題の対象外となるトラックは、高速道路の渋滞を避けるため一般道に降りたりして、通常は1日の行程に3日かかったというケースもあったようです。

 この「千円乗り放題」で高速道路の価値は、利用しやすくなったという意味では価値が上がったと見るべきかもしれませんが、渋滞が起きやすくなったという面では高速道路の価値が下がったと言えるのかもしれません。

 料金が下がり手軽になった反面、目的地が遠くなった(到着までに以前より時間がかかるようになった)のは確かなようです。