{母の日(第2日曜)」
 デパートやスーパーなどではこの時期、あちら此方で色とりどりの花を飾ったコーナーを目にします。

 今度の日曜日の「母の日」のための特設コーナーなのですが、赤やピンク、グリーンや青の他、変わり咲きと呼ばれる二色の花びらからなるカーネーション、ラベンダーやベゴニアなどが組み合わた”フラワーアレンジメント”が目を楽しませてくれます。

 母への感謝を示す特別の日を設けるようになったのは古代ギリシャやローマの頃にまで遡るそうですが、母への感謝の気持ちとしてカーネションを捧げる今のような形は、ある女性の母への想いをきっかけに20世紀初頭のアメリカで始まったそうです。

 「母の日」の市場規模はバレンタインの数倍に達し、クリスマスをも凌ぐとの説もあります。
小売り店各社は様々な商品やサービスで消費者の心をつかもうとしていますが、やはり母への贈り物は「花」というのが一番人気でしょうね。

「純粋な愛情」「ありがとう」などの花言葉を持つカーネーションが定番で、母が健在な人は赤、亡き母には白。
ピンクやオレンジなどの花色の他に、品種改良で誕生した青いカーネーション(花言葉は「永遠の幸福」)も見かけるようになってます。

 、贈られてうれしいプレゼントを聞いたある調査では、花やケーキ、手紙などの定番がランクインする一方で、「ありがとう」の言葉や気持ち、そして一緒に過ごす時間があれば十分で「何もいらない」という回答も上位になっています。
母親に対する思いは様々でも、せめてこの日は素直に「ありがとう」の気持ちを伝えたいものです。
 
 「たわむれに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」   啄木