「立春」
 ハウス栽培の「タラの芽」(タラノキの新芽)の収穫が最盛期を迎えています。
天ぷらにしたタラの芽の、口いっぱいに広がる少し苦みを含んだ独特の芳香は春ならではの食感です。

 ところで、暦の上では今日、立春から立夏(今年は5月5日)の前日までを「春」と呼びます。
尚、英語でいう「スプリング」とは春分(同3月20日)から夏至(同6月21日)までの時期を指すそうです。

 太陰太陽暦を用いた東洋の占いでは、立春を新年の起点としているため、元日から節分までに生まれた人は前年生まれと同じ本命星(六白金星など)になります。

 「春」は、万物が「発(はつ)」、草木の芽が「張る」、田畑を「墾(は)る」、気候が「晴る」などの意からと言われ、その字は冬の寒さで閉じ込められた草木の根にも日を受けた大地の陽気が満ちて芽を出す様を表わしています。

 「春とは名ばかり」の挨拶どおり、気候的にはまだ寒い日が多く、肌感覚としての春はもう少し寒さが和らいでからですが、木々の芽吹きなど春の気配を少しずつ感じるようになるのはちょうど今頃の時期からです。