「読書週間」
 27日から読書週間が始まってます。
毎日新聞が全国の小中高生を対象に毎年行っている「学校読書調査」によると、今年5月の1カ月間(調査時期)に読んだ本(教科書、参考書、マンガ、雑誌等を除く)の平均冊数は、小学生が11.4冊で、過去最高だった06年の9.7冊を大きく上回ってるそうです。
中学生の平均冊数も3.9冊で過去最高、高校生は前年比微減で1.5冊となっています。

 一方、一冊も本を読まなかった割合(不読率)は、小学生は過去最低だった昨年と同じ5%、中学生の不読率も過去最低と同じ15%。高校生は全体の52%が本を読まなかったと回答してるそうです。

 また、小学生の17%、中学生の48%、高校生の68%がケータイ小説を読んでいるそうで、ケータイ小説は若い女性の恋愛経験をつづったものが多いため、女子の読者が圧倒的に多いそうです。

 本を読むという行為には、様々な考え方を学んだり、他人の経験を疑似体験できたり、興味や視野を広げ、表現力を学んだり、知識を得たりと、多くの効用があります。
自己の経験や考え方、極身近な人の考え方に影響されやすい日常の中で読書をするという行為は、本の中にある様々な価値観に触れることが出来るので、より豊かな人間性を育む意味でも大きな意義があると思います。

 木という字に、その根もとの部分を指し示す”一”線を加えて作られている「本」という字には、根本や本質といった意味があります。
より多くの人が、人間性の根本に影響を及ぼすような良書にめぐり合うことを切に願ってます。